下水処理場の余剰汚泥による水質悪化を防止!従来比較で産廃量が1/13に減容化!
ご相談内容
季節的な要因で、下水処理場の脱水処理能力が低下し余剰汚泥が発生してまった。このまま放置すると水質が悪化してしまうため余剰汚泥を取り除きたい。
セイスイからのご提案
下水処理場では1日当たり50万㎥もの汚泥が流入しており、この余剰汚泥を速やかに減らす必要がありました。そこで、より多くの汚泥を処理できる2台の脱水機(遠心分離機)を導入することを提案致しました。
下水処理場の余剰汚泥を処理した結果、汚泥が1/13に減容化!
仮設水処理プラントを稼動させることにより余剰汚泥の処理を行いました。汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を1/13にまで減容化できました。水質の改善と処理コスト・産廃量の削減を実現しました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
120㎥
9㎥
1/13に減容化
汚泥濃度
約2.5%
約-%
含水率82%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来工法では排水や汚泥の処理量が多い場合、バキューム処理での場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合に処理が追い付かないなどの問題がありました。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、機械化を進め作業者の負担を大幅に減らします。脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊ポンプ等を使用することで、従来困難だった高濃度汚泥やし渣の処理も可能にしました。処理汚泥を減容化することで廃棄費用も削減、改修工事時の汚泥処理に最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
下水処理場では1日当たり50万㎥もの汚泥が流入しており、この余剰汚泥を速やかに減らす必要がありました。そこで、より多くの汚泥を処理できる2台の脱水機(遠心分離機)PTM500を導入することを提案致しました。
1台目の脱水機(遠心分離機)は既設の水処理設備と汚泥移送ポンプを利用し、2台目には新たに汚泥移送ポンプを追加します。薬品供給は既設のラインに薬注ポンプを増設し対応します。
分離された固形物である脱水ケーキ(分離された固形物)はスクリューコンベアとモーノポンプで既設の搬出装置に排出。処理水(分離された水)は既設水処理設備に戻し再利用します。
現場の電源は400Vでしたが、200Vで連続運転できるようトランスで降圧し2台の脱水機(遠心分離機)を導入しました。これにより余剰汚泥の効率的処理が可能となりました。
余剰汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】仮設水処理プラント設置状況①
【写真②】仮設水処理プラント設置状況②
【写真③】既設汚泥移送ポンプ
【写真④】仮設汚泥移送ポンプ
【写真⑤】既設薬注配管
【写真⑥】操作バルブ
建屋2階の搬入口からクレーンを使い機材を入れ、建屋の中で架台を組立てから脱水機(遠心分離機)PTM500を設置しました。
1台目の脱水機(遠心分離機)は、既設のポンプを使い汚泥を移送し、2台目の脱水機(遠心分離機)は、既設の配管から汚泥を引き抜いて仮設汚泥移送ポンプで汚泥を引抜きます。
脱水機(遠心分離機)にトラブルが発生した場合、すぐに汚泥移送を止める必要があるため、汚泥移送ポンプの制御は、基本的に脱水機(遠心分離機)の制御盤で行います。
脱水に使用する薬品は、既設の薬注配管から分岐し、仮設の薬注ポンプを介して流量を調整して脱水機に送ります。汚泥移送ポンプで送られてきた汚泥は、バルブで流量を調整して脱水機(遠心分離機)に送ります。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】スクリューコンベア
【写真③】既設搬出装置接続状況
【写真④】モーノポンプで既設搬送機へ接続
【写真⑤】スクリューコンベアで既設搬送機へ接続
【写真⑥】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約82%で、1台目の脱水機(遠心分離機)から排出された脱水ケーキ(分離された固形物)は、脱水機の真下に設置したスクリューコンベアを使い既設の脱水ケーキ搬出装置に送ります。2台目の脱水機(遠心分離機)から排出された脱水ケーキ(分離された固形物)は、脱水機の真下に設置したモーノポンプを使い既設の脱水ケーキ搬出装置に送ります。モーノポンプは、狭い場所や移送先までの距離がある場合に使えるのが利点です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。