し尿処理場の高濃度汚泥を処理!従来比較で産廃量が1/9に減容化!
ご相談内容
し尿処理場の長年の運転で徐々に汚泥濃度が高くなってしまい既設の脱水機では処理が間に合わない。このままでは水質が悪化してしまうので余剰汚泥の処理を出来る方法を探している。また、脱水した汚泥は既設の汚泥ストックヤードに貯留してほしい。
セイスイからのご提案
既設水処理設備からポンプで引き抜いた汚泥を仮設水処理プラントで固液分離し、脱水ケーキ(分離された固形物)はモーノポンプで脱水ケーキストックヤードに搬送、処理水(分離された水)は既設水処理設備へ戻す方法を提案致しました。
高濃度汚泥を仮設水処理で処理した結果、1/9まで減容化!
5ヵ月間仮設脱水プラントを稼動させることにより通常の汚泥濃度以下まで下げることが出来ました。汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を約1/9にまで減容化しています。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
■産廃量
従来技術との比較
従来では、し渣分が多い場合、し渣がホースに詰まりバキューム工法で汚泥を吸引する事が出来ず、一般的なポンプでも送泥出来ませんでした。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、特殊なポンプやし渣除去機(ローターマット)などを使用することにより、従来では送泥や処理が難しかったし渣を含む汚泥でも処理をすることが可能です。し渣を取り除く事で既設水処理設備への負荷を軽減します。また、脱水機(遠心分離機)も使用すれば、汚泥を水と固形物に分離し汚泥の大幅な減容化が出来るため水処理設備への更なる負荷の軽減につながります。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
既設水処理設備からポンプで引き抜いた汚泥を仮設水処理プラントで固液分離し、脱水ケーキ(分離された固形物)はモーノポンプで脱水ケーキストックヤードに搬送、処理水(分離された水)は既設水処理設備へ戻す方法を提案致しました。脱水ケーキ(分離された固形物)の搬出方法は、この他にもアームロールコンテナ、ベルトコンベアなどがありますが、お客様の状況に合わせたご提案させていただいております。
①
臭気や騒音対策、雨除けのために仮設プラントをテントで覆いました。
②
既設の水処理設備からポンプを使って汚泥を引き抜き、脱水機(遠心分離機)に送ります。汚泥濃度は17,00mg/Lでした。
③
汚泥を脱水機(遠心分離機)で固液分離していきます。使用した脱水機(遠心分離機)はHS-550MW で、1時間当たり12㎥の汚泥を処理します。
④
モーノポンプを使用して脱水ケーキ(分離された固形物)を場内のストックヤードに移送し、処理水(分離された水)は既設の水処理設備に返送しました。
この一連のプロセスにより、効率的に汚泥を減容化することができました。
高濃度汚泥の処理方法詳細
仮設水処理システム概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】テント内状況
【写真③】汚泥状況
し尿処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。臭気や騒音対策、雨養生のために仮設脱水プラントをテントで覆っています。処理対象となる汚泥濃度は17,000mg/ℓでした。
処理中の様子
【写真①】汚泥引抜状況
【写真②】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-550MW
【写真③】脱水ケーキ(分離された固形物)搬送状況
既設水処理設備のマンホールからポンプで汚泥を引き抜いて脱水機(遠心分離機)へ送水していきます。脱水機(遠心分離機)HS-550MW で固液分離していき、脱水ケーキ(分離された固形物)は、モーノポンプで場内の脱水ケーキストックヤードへ搬送していきます。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約85%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水します。