下水処理場で既設脱水機の交換時に代替機として活用!従来比較で産廃量が1/40に!
ご相談内容
下水処理場の既設脱水機の更新工事期間中だけ、既設脱水機と同程度の処理が出来る方法で代替え処理をしてほしい。
セイスイからのご提案
既設水処理設備のポンプをインバーターで流量制御出来るようにし、引き抜いた汚泥を仮設水処理プラントで処理する方法を提案致しました。
設備更新時に仮設水処理を利用した結果、汚泥を1/40まで減容化!
3ヶ月の工事期間中、仮設水処理プラントを稼動させることにより従来と同等の処理を行いました。また、汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、廃棄物の量を約1/40にまで減容化できました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥濃度
約0.37%
約-%
含水率85%
■産廃量
従来技術との比較
下水処理場の改修工事時に発生する汚泥は、大量かつ有害ガスを含むことが課題です。従来は大変危険な環境下で消化槽内に作業者が入り、手作業で処理していました。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、機械化を進め作業者の負担を大幅に減らします。脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊ポンプ等を使用することで、従来困難だった高濃度汚泥やし渣の処理も可能にしました。処理汚泥を減容化することで廃棄費用も削減、改修工事時の汚泥処理に最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
既設水処理設備のポンプをインバーターで流量制御出来るようにし、引き抜いた汚泥を仮設水処理プラントで処理する方法をご提案致しました。
①
既設設備のポンプで汚泥を吸い上げ、インバーターで流量調整しながら脱水機(遠心分離機)へ送ります。事前の汚泥分析では泥濃度3,700mg/Lでした。
②
実際の汚泥と薬品の選定に凝集試験を行い、凝集状態を確認します。
③
脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離していきます。使用した脱水機(遠心分離機)はPTM500で、1時間当たり25㎥の汚泥を処理します。
汚泥濃度や性状を事前に測定し、実際の凝集状態を試験することで、最適な薬品と設備を決定しています。また、脱水機(遠心分離機)の能力に合わせた処理フローで効率よく分離していきます。
既設設備の更新期間中に行った処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。雨養生のために仮設水処理プラントをテントで覆っています。
処理中の様子
【写真①】既設汚泥引抜ポンプ
【写真②】インバーター
【写真③】凝集試験
【写真④】脱水機(遠心分離機)設置状況 PTM500
既設水処理設備のポンプをインバーターで流量調整しながら、汚泥を引き抜いて脱水機(遠心分離機)へ送泥していきます。泥濃度は事前の分析値で3,700mg/ℓでした。事前の薬品選定試験と実際の汚泥と薬品の選定に間違いがないか凝集試験を行い、フロックの大きさや強度を確認します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はPTM500です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約85%で、アームロールコンテナに排出していきます。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。