飲料工場の曝気槽の汚泥処理!従来比較で処理費用が1/3以下、産廃量が1/22に!
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ご相談内容
夏場に飲料水の需要が高まり、生産量の増加とともに既設水処理設備だけでは処理しきれないほどの廃水量となってしまった。また、既設水処理設備の改修工事とも重なってしまい大量の余剰廃水をバキューム処理すると、1億円6000万円ほどのコストがかかる試算となりこのままでは赤字生産になってしまうので困っている。
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セイスイからのご提案
既設曝気槽から汚泥を直接引き抜き、仮設水処理プラントで処理する方法を提案致しました。
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工場の余剰汚泥を処理した結果、1/22まで減容化!
仮設水処理プラントの設置により、 増加廃水と既設設備の汚泥を効率良く処理し、汚泥を脱水機(遠心分離機)で固液分離することで、廃棄物量を約1/22まで減容化できました。 また、堆積した汚泥の除去により既設設備の能力が向上し、増加廃水へも柔軟に対応可能になりました。放流基準を満たしつつ運転継続できるようになり放流も可能となり、処理効率の大幅な向上を実現しました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
8,000㎥
365㎥
1/22に減容化
汚泥濃度
約0.8%
約-%
含水率82%
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■産廃量
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■費用
従来技術との比較
従来のフィルター型脱水機では、大量処理や高濃度汚泥・微粒子汚泥の処理が困難でした。またバキューム処理を使用した場外搬出では作業効率とコスト面で課題がありました。
セイスイ工業の脱水機(遠心分離機)を利用した仮設水処理プラントなら、24時間連続処理が可能です。大量・高濃度汚泥や油分・有機物含有汚泥にも対応できるため、製造ラインを停止させずに場内処理が実現できます。
汚泥の固液分離によって大幅な減容化を達成するため、処理量が多いほど産業廃棄物削減の経済効果は高まります。汎用性・経済性に優れたプラントです。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
既設曝気槽から汚泥を直接引き抜き、仮設水処理プラントで処理する方法を提案致しました。仮設水処理プラントにて脱水機(遠心分離機)で固液分離された水は既設設備に戻します。固形物は振り分けホッパーを使用し、コンテナに交互貯留して効率的に廃棄します。使用する脱水機(遠心分離機)はHS-500MWで、1時間当たり15㎥の汚泥を処理します。
工場の設備改修時や増産による排水処理の増加時や、堆積汚泥により放流水が基準を満たさなくなった時、工場を閉鎖する時にもこの工法は対応が可能です。脱水機(遠心分離機)により大幅な減容化を実現するため、廃棄物とコストの削減に加えて作業効率の大幅な向上が望めます。汎用性が高く状況変化に対しても柔軟に適用できるプラントで、省資源と経済性の両立に大きく貢献します。
余剰汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
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処理前の様子
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【写真】現場全景
工場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
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【写真①】曝気槽状況
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【写真②】引抜汚泥状況(濃度0.8%)
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【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW
曝気槽にポンプを沈め増加した廃水と堆積した汚泥を取り除いていきます。廃水の平均濃度は0.8%でした。曝気槽から送水されてきた汚泥は固液分離していき、2つのコンテナへ交互に脱水ケーキ(分離された固形物)を溜めていき一杯になった方から搬出していきます。搬出したスペースには空のコンテナを再度設置します。
処理後の様子
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【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
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【写真②】処理水(分離された水)
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【写真③】既設水処理設備状況
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【写真④】処理後の曝気槽状況
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約82%です。 一方、処理水の回収率は99%以上と高い回収率となっており、処理水は既設水処理設備へ戻していきます。最後の写真は、汚泥を全て処理した後の曝気槽です。