下水処理場の消化槽の汚泥を処理!従来比較で処分費用が約2/3に!
ご相談内容
下水処理場で消化槽の撹拌機改修工事の為、消化槽内部に堆積していた汚泥を引き抜く必要があり、消化槽内部の汚泥約1,200㎥を引き抜き、し渣と砂分を除去した汚泥を既設の濃縮槽に移送したい。
セイスイからのご提案
今回の汚泥は、し渣(髪の毛、繊維物・紙・プラスチックなどのゴミ)と砂分を含んでいるため、通常のポンプでは送水が出来ません。その為、特殊ポンプを使用し汚泥を希釈しながら2段階に分けて処理をする工法をご提案しました。
消化槽に堆積した汚泥を処理した結果、処理費用が2/3まで削減!
消化槽内の汚泥のし渣・砂分を取り除いてから既設濃縮槽に移送させることにより、既設の脱水機(遠心分離機)に負荷をかける事なくスムーズに処理を行うことが出来ました。他社浚渫工法やバキュームカーでの移送に比べ、工事費を2/3まで削減することができました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥濃度
約-%
約8%
含水率 し渣55%・砂分37%
■費用
従来技術との比較
下水処理場の改修工事時に発生する汚泥は、大量かつ有害ガスを含むことが課題です。従来は大変危険な環境下で消化槽内に作業者が入り、手作業で処理していました。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、機械化を進め作業者の負担を大幅に減らします。脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊ポンプ等を使用することで、従来困難だった高濃度汚泥やし渣の処理も可能にしました。処理汚泥を減容化することで廃棄費用も削減、改修工事時の汚泥処理に最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
今回の汚泥は、し渣(髪の毛、繊維物・紙・プラスチックなどのゴミ)と砂分を含んでいるため、通常のポンプでは送水が出来ません。その為、特殊ポンプを使用し汚泥を希釈しながら2段階に分けて処理をする工法をご提案しました。
1次処理
し渣除去機(ロータマット)にてし渣を除去します。
2次処理
砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)を使う事で75μm以上の砂分を除去します。
1次処理から2次処理で除去した固形物は廃棄物として処分し、し渣や砂分を除去した汚泥は再び既設水処理設備へ戻します。
下水処理場の改修工事や災害で設備が停止した場合、従来の方法では対応が難しい大量の汚泥が発生します。セイスイ工業の仮設水処理プラントは、脱水機(遠心分離機)で固液分離を行い、し渣除去機や砂分除去機で前処理を行うことで、効率的に汚泥を処理します。この一貫したプラントにより、大量の汚泥にも対応可能となり、処理コストと工期の大幅短縮を実現しました。
消化槽に堆積した汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】汚泥引抜状況
【写真②】し渣除去機(ロータマット)設置状況
【写真③】砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)設置状況
消化槽内に作業者の代わりに特殊なポンプを上部マンホールから入れる事で安全に汚泥を引き抜く事が出来ます。消化槽から送られてきた汚泥は、1次処理としてし渣除去機(ロータマット)にてし渣を除去し、除去後のし渣は受け槽に溜めていきます。し渣除去機(ロータマット)でし渣を除去した汚泥は、2次処理の砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)に送られ75μm以上の砂分と汚泥に分離されます。砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)で除去された砂分は受け槽に溜めていきます
処理後の様子
【写真①】既設水処理設備
【写真②】脱水ケーキ(分離された固形物) し渣(含水率54.6%)
【写真③】脱水ケーキ(分離された固形物) 砂分(含水率36.6%)
【写真④】処理水(分離された水)
砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)で砂分を除去された汚泥は既設水処理設備へ送水します。脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率はし渣が約55%、砂分は約37%です。