バキュームカーが手配できない!被災した「し尿処理場」に溜まった汚泥を10日で処理!
ご相談内容
東日本大震災の影響で、茨城県にある「し尿処理場」の既設水処理設備が傾いてしまい、通常通りに「し尿汚泥」を処理することができなくなった。この汚泥を早急に処理しなければ、周辺の衛生面に問題が起きてしまうが、震災の影響でバキューム処理で、し尿を他の処理場へ運搬することができない。現地で早急に処理を行える方法を探している。
セイスイからのご提案
緊急時に有機物が含まれている汚泥にも幅広く対応できる、仮設水処理プラントをご提案しました。このプラントを使うことで、産廃量の減容化や、産廃費用の大幅コストカット等、環境に配慮した廃棄物の処分につながります。
被災地に仮設水処理を設置した結果、わずか10日で汚泥処理を再開!
他工法や従来工法が機能しない中、セイスイ工業は、東日本大震災で被災した茨城県のし尿処理場から問合せ後、わずか10日で仮設水処理プラントを設置、迅速な復旧を可能にしました!
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
5,000㎥
595㎥
1/8.4に減容化
汚泥濃度
約2.5%
約-%
含水率79%
■産廃量
セイスイ工業はこんな方法で解決!
急遽、大量発生してしまった汚泥・排水の処理をしなければならない場合や、その汚泥内に油、有害物、有機物が含まれてしまっている場合など、幅広く対応できる、仮設水処理プラントをご提案しました。減容化や有害物の不溶化により、産廃費用の大幅コストカットや、環境に配慮した廃棄物の処分につなげることも可能です。
使用した脱水機(遠心分離機)は、MW-4で、し尿汚泥の性質とこの機械能力から、1時間当たり5㎥で脱水処理を行いました。セイスイ工業はこうしたトラブル対応にも万全の体制があり、当時ガソリンやトラックの手配が困難な状況でしたが、迅速な対応を行うことができました。
被災地で発生した汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】既設のプラント(震災のため故障中)
【写真②】原泥状況(濃度2.5%)
東日本大震災の際に、し尿処理場の既設水処理設備が傾いてしまい、通常通りにし尿汚泥を処理することができなくなってしまいました。この時、し尿汚泥の原水濃度は、2.5%でした。
処理中の様子
【写真①】仮設水処理プラント設置状況
【写真②】脱水機(遠心分離機) MW-4
早急に処理を開始したいとのことでしたので、現場確認も含め震災から10日後には仮設水処理プラントの設置を行いました。脱水機(遠心分離機)は、MW-4を使用しました。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
このような緊急トラブルの際に、既設設備復旧までの期間、仮設対応をすることによって状況を大きく変えられる場合があります。
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約79%です。一方、処理水(分離された水)の回収率は99%以上と高い回収率で非常に不純物が少ない水となっています。