静岡の下水処理場で遠心濃縮機が故障したため、緊急対応としてデカンタ型遠心分離機で余剰汚泥を代替処理!
遠心濃縮機が故障するというのは、下水処理場にとっては非常に緊急を要するトラブルです。特に大規模な施設では、一刻も早い対応が求められます。静岡県のある浄化センターで発生した遠心濃縮機の故障と、その緊急対応策についてご紹介します
ご相談内容
遠心濃縮機が故障したため下水処理場の処理能力が低下。緊急で余剰汚泥を代替処理を実施したい。
セイスイからのご提案
遠心濃縮機の代替機としてレンタル用デカンタ型遠心分離機を設置して処理しました。
遠心濃縮機の役割とは?
遠心濃縮機は、下水処理場において不可欠な機器の一つです。曝気槽で曝気処理された汚水から、汚泥を濃縮し、次の脱水処理を効率よく行うために重要な役割を果たしています。この機器が故障すると、前工程の曝気槽に処理できない余剰汚泥が溜まり、処理能力の低下や、最悪の場合は処理場全体の停止につながる恐れがあります。そのため、故障した際には迅速な対応が必要となるのです。
緊急事態にはレンタル用デカンタ型遠心分離機を活用
今回の静岡県の浄化センターでの故障では、セイスイ工業のレンタル用デカンタ型遠心分離機(600MW)を導入しました。この機器は、通常の遠心濃縮機と同等の処理を行うことができます。レンタル機器の導入により、故障した機器の修理や交換が行われる間も、処理場の運転を継続することが可能になります。
代替処理の実績
デカンタ型遠心分離機にバイパスするために使用した汚水マンホール
遠心濃縮機の横に設置したデカンタ型遠心分離機
代替処理として導入されたデカンタ型遠心分離機600MWにて、汚泥を時間当たり30㎥を24時間体制で処理しました。処理期間は約2ヶ月間。これにより、故障した遠心濃縮機の修理期間中も、処理場の機能が保たれ、地域住民の生活に影響を与えることなく、安定した汚水処理を継続することができました。
まとめ
下水処理場における遠心濃縮機の故障は、深刻な問題を引き起こす可能性がありますが、レンタル用デカンタ型遠心分離機のような代替機器を活用することで、緊急事態にも柔軟に対応することが可能です。今回の静岡県の浄化センターでの事例のように機器の故障は予期せぬタイミングで発生しますので、準備と迅速な対応がその影響を最小限に抑える鍵となります。