工場の設備更新時に、代替機として活用!工場を止めずに継続生産を可能に!
ご相談内容
工場で工業排水処理設備を更新するため、2ヶ月間排水処理が止まることになった。その間の代替処理方法を探している。廃水量が30㎥/h×24時間と大量のため、バキュームカーで処理をすると4,000万円以上かかる試算でとても困っている。
セイスイからのご提案
代替機として、脱水機(遠心分離機)と水槽を組み合わせた仮設水処理プラントを、1日24時間稼働させて行う処理方法をご提案致しました。
設備更新時に仮設水処理を利用した結果、汚泥が1/62に減容化!
仮設水処理プラントを24時間稼動させることにより、工業用水を常時1時間当たり30㎥製造することができ、工場の生産ラインを停止することなく継続生産することができました。 また、仮設水処理前の原水と比較して約1/62の量まで脱水減容化し、コストも1/4に抑える事が出来ました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
10,000㎥
160㎥
1/62に減容化
処理費用
約4,000万
1,000万
1/4にコストダウン
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来工法では排水や汚泥の処理量が多い場合、バキューム工法での場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合に処理が追い付かないなどの問題がありました。
セイスイ工業がプランニングを行う仮設水処理プラントでは脱水機(遠心分離機)などを使用することで、その場で短時間に処理する事が可能であり油、有害物、有機物を含む排水や汚泥、急激に増加してしまった汚泥の減容化など幅広く対応出来ます。 また、汚泥を固体と液体に分離することで、発生汚泥の大幅な減容化が出来るため産廃費用の削減につながります。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
代替設備として脱水機(遠心分離機)と水槽を組み合わせた仮設水処理プラントでの処理をご提案致しました。
反応槽で原水と薬品を反応させた後、沈殿槽で固形物を遠心脱水機により水と固形物に分離します。分離された固形物は廃棄物として処分し、処理した水は工場用水として再利用します。使用した脱水機(遠心分離機)は、MW-4です。この機械の処理能力は4㎥/hです。
これを1日24時間稼働させ、処理を行いました。 処理能力は排水の固形物濃度により変わりますので過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂いております。
工場の設備改修時や急な増産により処理量が急激に増加し既設設備では処理が追い付かなくなった場合などをはじめ、その排水や汚泥に油や有害物、有機物が含まれていた時など、そのまま汚泥を短時間で固液分離し、廃棄物の総量削減、有害物の不溶化、経済性、施工性の向上など、従来には無かった画期的な工法です。
既設設備の更新期間中に行った処理方法詳細
仮設水処理システム概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
工場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】原水攪拌状況(反応槽)
【写真②】固形物とPAC・高分子凝集剤の反応状況(沈殿槽)
【写真③】上澄みと汚泥の分離状況
【写真④】脱水機(遠心分離機) MW-4
反応槽で原水を攪拌させ、濁水処理に必要なPACと高分子凝集剤を添加します。原水に含まれる固形物とPAC・高分子凝集剤が反応すると、フロック状態(水と固形物に分離した状態)になり固形物の沈殿速度が速まります。
タンクを連結させた沈殿槽に、フロック状態になった固形物を流入させ凝集沈殿させると、徐々に工業用水に使用する上澄み水と、濃縮された固形物に分離します。脱水機(遠心分離機)は、MW-4を使用しました。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
固液分離後の上澄み水は工業用水に使用されます。凝集沈殿した固形物を脱水機にて脱水処理を行うことで、脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約75%です。