汚染土壌の洗浄後に発生する汚泥に含まれた重金属を処理!従来比較で処理費用が1/2に!
ご相談内容
汚染土壌を洗浄後に発生した汚泥を搬出する際に、重金属が含まれている為、そのまま産業廃棄物として処分すると費用が高額になるので困っている。
セイスイからのご提案
土壌洗浄後の重金属を含んだ泥水を2段階に分けて処理する方法を提案致しました。
重金属を含む汚泥を処理した結果、1/3まで減容化!
仮設水処理プラントを稼動させることにより、そのまま廃棄してしまう方法に比べ廃棄物の量を3,000㎥から1,000㎥まで減容化でき処理費用を大幅に削減、仮設水処理前の原水と比較して1/3の量まで減容化、コストも1/2に抑える事が出来ました。この大幅な廃棄物及びコスト削減は、最新の水処理技術を採用した仮設水処理プラントによる高い処理効率の結果です。限られたスペースでの設置にも対応できるコンパクト設計が強みで、災害時の迅速な対応やインフラ整備が遅れている地域での水需要対策としても有効活用できます。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
3,000㎥
1,000㎥
1/3に減容化
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来では汚染土壌を全量入れ替えする方法が主流でしたが、その方法に比べ、砂分の多い土壌に対しては土壌洗浄により75μm以下のみを廃棄対象とすることで、大幅な汚染土の減容化が可能です。土壌洗浄では、重金属・油・有害物など、様々な汚染に対応しており、洗浄後の汚泥を遠心分離機で固液分離することで、より一層の減容化を実現します。この仮設水処理プラントは、処理土量が多いほど、従来の全量土壌入替に比べて大幅な産業廃棄物コスト削減が見込めます。土壌汚染対策費用の軽減と合わせ、より安価な対策が可能となりました。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
土壌洗浄後の重金属を含んだ泥水を2段階に分けて処理する方法を提案致しました。
1次処理
洗浄土壌を砂分除去機で75μmで分級し、その後75μm以上の比較的クリーンな土壌は埋め戻し材として再利用します。
2次処理
分離された75μm以下の泥水を遠心分離機で水と固形物に分離後、固形物のみを産業廃棄物とします。使用した脱水機(遠心分離機)はHS-500MW×2台で、1時間当たり12㎥の汚泥を処理します。
このプロセスにより、従来の全量交換に比べ汚染土壌の大幅削減が可能です。粘土やシルト分の脱水による更なる減容効果も期待できます。廃棄物総量および処理コストの低減に加え、工事期間の短縮、有害物の不溶化など多数のメリットがあり、従来には無かった画期的な工法です。
重金属を含む汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】土砂洗浄状況1
【写真②】土砂洗浄機状況2
【写真③】砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)
【写真④】反応状況
【写真⑤】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW×2台
重金属を含んだ土砂を特殊なアタッチメントを取付けたバックフォーにて洗浄しながら解泥します。洗浄後の泥水は砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)に送水され75μm以上の砂分を分級します。分級された75μm以下の泥水に重金属吸着材を添加し攪拌しながら反応させます。重金属吸着材と反応させた泥水に高分子凝集剤を添加しながら脱水機(遠心分離機)HS-500MW×2台に送り水と脱水ケーキ(分離された固形物)に分離していきます。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理水(分離された水)は土壌洗浄用水として再利用します。脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約50%です。