汚染土壌洗浄後の重金属を含む汚泥を約1/2.5に減容化!従来比較で処理費用も1/2に!
ご相談内容
汚染土壌を洗浄後に発生した汚泥を搬出する際に、重金属が含まれている為、そのまま産業廃棄物として処分すると費用が高額になるので困っている。
セイスイからのご提案
土壌洗浄後の重金属を含んだ泥水を仮設水処理を使って2段階で処理する方法をご提案しました。
重金属を含む汚泥を仮設水処理で処理した結果、1/2.5に減容化!
仮設水処理プラントを稼動させることにより20μm以下のシルトや粘土を廃棄するだけで済み、そのまま廃棄してしまう方法に比べ廃棄物の量を8,000㎥から3,000㎥まで減容化でき処理費用を大幅に削減できました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
8,000㎥
3,000㎥
約1/2.5に減容化
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来工法では砂分(75μm以上)が多い場合に土壌洗浄が行われてきましたが、シルト、粘土(75μm以下)が多い場合にサイクロン付振動ふるいで分級することができず全量産業廃棄物として廃棄されていました。また、湿式サイクロンで20μmでの分級を行った場合、有機物の微粒子を含んでいる場合は、分級する事が難しく汚染度が下がらない事もあります。
デカンタ型遠心分離機での遠心分級機は薬剤を使用せずに20μm以上のシルト分や粘土、有機物でも分離する事が可能であり、薬品を添加する事で汚染物質が一番付着している20μm以下の微粒子も水と固形物に分離する事が可能です。そのため、油、有害物、有機物を含む排水や汚泥の減容化に幅広く対応出来ます。また、汚泥を固体と液体に分離することで、汚染土の大幅な減容化が出来るため処理量が多くなるほど産廃費用の削減につながります。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
土壌洗浄後の重金属を含んだ泥水を仮設水処理を使って2段階で処理する方法をご提案致しました。
1次処理
脱水機(遠心分離機)を使い無薬中で20μm以上の固形物を分級します。分級された20μm以上の固形物は汚染基準値以下の為、埋め戻し材として使用します。
2次処理
薬品を使い1次処理で分級された20μm以下の固形物を含む泥水に重金属吸着材と凝集剤を添加し、水に溶出した重金属も除去しながら脱水機(遠心分離機)で処理し、固液分離を行います。固形物は産業廃棄物として処分し分離した水は土壌洗浄水として再利用します。
今回は脱水機(遠心分離機)のHS-500MW×2台を分離機として使用し無薬注で20μm以上の粘土やシルト分を分離します。分級した20~75μm以下の分離固体の汚染度が下がらない場でも、洗浄を繰り返す事により下げる事が出来ます。処理能力は2台で1時間当たり60㎥の処理を行いました。
汚染土壌は土壌洗浄機で75μm以上を分級し全量廃棄されていますが、75μm以下の粘土やシルト分を短時間で20μm以上のものと分離し、今まで廃棄していた20~75μmを廃棄せず再利用が可能になります。よって、20μm以下のシルトや粘土分の廃棄で済むため廃棄物の総量削減、経済性や施工性の向上、有害物の不溶化など、従来には無かった画期的な工法です。また、遠心力による物理的な分級方法のため、1回の処理では汚染度を下げられない場合でも薬品を使用せず何度でも洗浄が可能です。
重金属を含む汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】土壌運搬状況
【写真③】汚染土壌洗浄機状況
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置は弊社で提案させて頂いております。重金属を含んだ土砂をベルトコンベアで土壌洗浄プラントへ送っていきます。送られてきた土砂は洗浄機で洗浄されます。
処理中の様子
【写真①】振動ふるい機
【写真②】ゴミ取り機状況
【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況
【写真④】排出用ベルトコンベア設置状況
【写真⑤】分級固体状況(含水率83%)
【写真⑥】処理水状況(比重1.06)
【写真⑦】分級用 脱水機(遠心分離機)HS-500MW×2台 ・脱水用 脱水機(遠心分離機)HS-500MW×1台
【写真⑧】分離固形物(含水率35%)
【写真⑨】反応槽状況
【写真⑩】分離水状況(比重1.03)
洗浄された土砂は分級機とゴミ取り機で木屑やゴミなどを除去し、分級機で分級された75μm以上の土砂をサイクロン分離していきます。サイクロンで分離された75μm以上の土砂はサンドクリーンで再度洗浄していきます。サンドクリーンで礫や砂分に付着している75μm以下の粘土やシルト分を洗浄し除去された後の残った礫や砂分が排出され、洗浄された75μm以下の粘土やシルト分は洗浄水受け槽に貯留していきます。脱水機(遠心分離機)HS-500MWで固液分離後、分離された20μ以下の重金属を含む分離水に重金属吸着材と凝集剤を添加し反応させます。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
薬品で反応させた分離水に高分子凝集剤を添加しながら遠心脱水機に送り水と脱水ケーキ(固形物)に分離させ、脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約57%でした。一方、処理水は再度土壌洗浄プラントへ送り洗浄水として再利用します。