仮設水処理は従来のバキューム車による処理と比較して、どのような場合に有効なのでしょうか? 特に、処理量が500㎥以上の場合には仮設水処理の有効性が高まります。具体的なメリットについて、廃棄物量削減による大幅なコストダウンや、緊急トラブル対応、環境保全など8つの観点からご紹介します。

バキューム処理の場合

脱水処理の場合

コスト削減にはいかに廃棄物量を少なくし短期間で処理を行うことが重要なポイントになります。
廃棄物量を最大限圧縮
■SS濃度5%の汚泥を脱水機(遠心分離機)によって脱水処理した場合
今までバキューム車等により廃棄されていた汚泥には水分が含まれており、脱水する事で水と固形物に分離するため廃棄物量を大幅に減らす事が可能です。

※.減容化率はSS濃度と含水率により変わります。
■SS濃度1%の汚泥を脱水機(遠心分離機)によって脱水処理した場合
今までバキューム車等により廃棄されていた汚泥には水分が含まれており、脱水する事で水と固形物に分離するため廃棄物量を大幅に減らす事が可能です。

※.減容化率はSS濃度と含水率により変わります。
バキューム処理コスト
■処理対象汚泥量1,000t
バキューム車で収集運搬した場合
大型バキューム車 (作業費込み) | 1台/1日当たり 180,000円 <東海エリア> (料金は依頼先企業様により異なります) |
中間処理受託料金 | 1㎥当たり42,000円<東海エリア> (料金は自治体により異なります) |
収集・運搬受託料金(A) | 1,000t÷バキューム車積載重量10t/台=100台 1日2往復で運搬した場合 50日(100台÷2台/日)×180,000円 =9,000,000円 |
中間処理受託料金(B) | 1,000㎥×42,000円/t=42,000,000円 |
合計(A+B) | 51,000,000円 |
仮設脱水機処理コスト
■処理対象汚泥量1,000t(無機汚泥濃度5%の場合/バキューム車より61%削減)
仮設脱水プラント(処理期間:3週間)
仮設脱水プラント費(A)=(B+C) 機材一式レンタル費(B) 作業費、電源、管理費(C) | 15,000,000円 13,000,000円 2,000,000円 |
収集・運搬受託料金 大型アームロール車 (作業費込み) | 1台/1日当たり 40,000円 <東海エリア> (料金は依頼先企業様により異なります) |
中間処理受託料金 | 1㎥当たり42,000円 <東海エリア> (料金は自治体により異なります) |
収集・運搬受託料金(D) | 100t÷アームロール車積載容量8t/台=13台 13台×40,000円=520,000円 |
中間処理受託料金(E) | 100t×42,000円/t=4,200,000円 |
合計(A+D+E) | 19,720,000円 |
■処理対象汚泥量1,000t(有機汚泥濃度1%の場合/バキューム車より64%削減)
仮設脱水プラント(処理期間:3週間)
仮設脱水プラント費(A) =(B+C) 機材一式レンタル費(B) 作業費、電源、管理費(C) | 15,000,000円 13,000,000円 2,000,000円 |
収集・運搬受託料金 大型アームロール車 (作業費込み) | 1台/1日当たり 40,000円 <東海エリア> (料金は依頼先企業様により異なります) |
中間処理受託料金 | 1㎥当たり42,000円 <東海エリア> (料金は自治体により異なります) |
収集・運搬受託料金(D) | 67t÷アームロール車積載容量8t/台=9台 9台×40,000円=360,000円 |
中間処理受託料金(E) | 67t×42,000円/t=2,814,000円 |
合計(A+D+E) | 18,174,000円 |

バキューム処理の場合
1日に100tの汚泥を処理するには、積載量10tのバキューム車であれば10台必要になります。しかし10台全てが同時に作業を開始するのは難しいので順番に行えば吸引作業にどうしても時間がかかります。また、廃棄物処分場までの距離が近く1日に2往復できるのであれば少ない台数でも運搬ができますが、距離があったり交通状況や天候による渋滞などにより工程が遅れるリスクがあります。
脱水処理の場合
1日に100tの汚泥を処理するには、仮設脱水処理プラントであれば汚泥濃度に合わせて機器を選定しますので稼働中は連続して処理を行うことができます。場合によっては、24時間連続で処理をすることも可能です。1時間に15tの汚泥を処理できる脱水機を選定すれば1日8時間稼働で120tの汚泥を脱水することができます。工期の短縮だけに特化すれば、脱水機を複数台導入することで大幅な工期短縮も可能です。廃棄物量は1/10~1/15になるため廃棄物の運搬回数が減り運搬によるリスクも大幅に低くなります。

お客さまの水処理設備のトラブルはいつ何時発生するかわかりません。そうしたお客様の「お困りごと」を解決するため、セイスイ工業では脱水機など仮設水処理プラントの核となる機材をすべて自社で保有・完璧にメンテナンスしています。特にレンタル用の高性能脱水機の保有台数は日本一です。
こうした整備体制を整えているため、ご相談から最短一週間以内で、仮設水処理プラントを稼働させることができます。現地にはセイスイ工業の社員が伺い稼働から運用までをすべてケアしますので、お客様の貴重な社員のお手を煩わすこともありません。

四季を問わず全国で仮設水処理プラントを迅速に稼働
セイスイ工業はこれまで、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地で2500現場以上の実績があります。本社は千葉ですが、今日も社員は日本全国にちらばり、毎年平均して40現場以上で仮設水処理プラントを設置しています。

CO2の排出量 バキューム車で運搬した場合
バキューム車で1,000tの汚泥を処理した場合(運搬距離や台数が増える程CO2排出量増)
バキューム車の仕様 | 燃費4km/L 最大積載量10t |
収集運搬条件 (廃棄物処分場までの 距離 ) | 往復50km |
吸引作業の CO2排出量 | 1時間/台 作業時燃費 1L/h 2.58(kg-CO2/L) ×1L/h×100h(台)= 258kg-CO2 |
運搬にかかる CO2排出量 | 1km走行した時のCO2排出量 2.58(kg-CO2/L) ÷ 燃費4km/L = 0.645kg-CO2/km |
必要車両台数 | 1,000t ÷ 10t = 100台 |
全車両走行距離合計 | 100台 × 50 km = 5,000km |
運搬によるCO2排出量 | 0.645(kg-CO2/km)×5,000km = 3,225kg-CO2 |
CO2の排出量 発電機の場合
仮設水処理プラントで1,000tの汚泥を処理した場合(バキューム車より48%削減・25mプール1.8杯分削減)
仮設水処理プラント仕様 | 処理量 15t/h ,発電機燃費 8L/h , 廃棄物量 100t |
処理日数 | 1,000t ÷ 8h / 日 ÷ 15t ≒ 9日 |
処理にかかる CO2排出量(A) (発電機の運転による) | 2.58(kg- CO2 /L) × 8h/日 ×9日×8L/h=1,486kg- CO2 |
収集運搬条件 (廃棄物処分場までの 距離) | 往復50km |
必要車両台数 | 100t ÷ 10t = 10台 |
全車両走行距離合計 | 10台 × 50 km = 500km |
運搬による CO2排出量(B) | 0.645(kg-CO2/km)×500km = 322.5kg-CO2 |
CO2排出料合計 (A)+(B) | 1,486kg- CO2 + 322.5kg-CO2 = 1,808.5kg-CO2 |
CO2の排出量 工事用電源の場合
仮設水処理プラントで1,000tの汚泥を処理した場合(バキューム車より56%削減・25mプール約2.1杯分削減)
仮設水処理プラント仕様 | 処理量 15t/h ,電気使用量 36kwh, 廃棄物量 100t |
処理日数 | 1,000t ÷ 8h / 日 ÷ 15t ≒ 9日 |
処理にかかる CO2排出量(A) (発電機の運転による) | 36kWh×8h×9日×CO2排出係数0.462kg-CO2/kwh = 1,197.5kg-CO2 |
収集運搬条件 (廃棄物処分場までの距離) | 往復50km |
必要車両台数 | 100t ÷ 10t = 10台 |
全車両走行距離合計 | 10台 × 50 km = 500km |
運搬による CO2排出量(B) | 0.645(kg-CO2/km)×500km = 322.5kg-CO2 |
CO2排出料合計 (A)+(B) | 1,486kg- CO2 + 322.5kg-CO2 = 1,520kg-CO2 |

お客様の状況に合わせて最適な処理方法をご提示し、機材手配、設置、調整、運転、撤去まで全て丸ごとワンストップ で対応するため、現場の手間をかけずにお客様の「お困りごと」を最速で解決します。プラントの運転開始後も水処理のプロがフォローいたします。
お客様からのお問い合わせ
- お客様のご質問やご要望に、弊社営業担当が対応いたします。
弊社ホームページ、もしくはお電話にてお問い合わせください。
弊社プランの提示
- お客様の現場状況を確認の上、ご要望に合わせて処理費用の概算をお出しいたします。
ご連絡していただいたお客様には、ご要望内容によっても異なりますが、概算見積、処理計画案、類似した過去の現場事例、処理フロー図等を送付しております。
現地確認や打ち合わせ
- お客様との合意が得られた後に現地の作業現場の確認や、
処理対象物のサンプリング試験を行います。
お客様にて弊社プランを確認・採用後、ご発注
- この事点で正式なご発注書類を頂戴しております。
処理実施
- すべての設置作業と共に、運転指導を行います。
通常の貸して終わるレンタル業とは違い、弊社は各現場に合った運転方法までサポートいたしますので前もった知識や技術は必要ありません。
運転開始後も、充実のアフターサポート
- 作業中に何かわからないことや、トラブルが発生した場合もお電話一本で弊社担当が問題解決にあたります。もちろん、現場へ再度出向いてご確認する場合もございます。
- 作業終了後、弊社で撤去作業を行います
