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水処理コラム

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【超入門】水質汚濁防止法をわかりやすく解説!初心者でも5分で理解できる基本と注意点

水質汚濁防止法 わかりやすく

「水質汚濁防止法」と聞くと、難しそう・専門用語だらけ・自分には関係なさそう、そんな印象を持つ方もいるのではないでしょうか。

実際にこのキーワードで検索する方の多くは、突然担当になった、上司や役所から確認を求められた、とにかく“全体像だけ”知りたい、という完全な初心者の方がほとんどです。

この記事では、法律の細かい条文や難解な説明は一切省き、水質汚濁防止法をわかりやすく「結局、何を知っておけば安心なのか?」を5分で理解できるように解説していきます!


👉 この記事でわかること

  • 水質汚濁防止法がどんな法律なのかを理解できる
  • 自分の会社が対象になるかどうかの考え方が分かる
  • 排水基準・届出・下水道の注意点など、初心者がつまずきやすいポイントをまとめて確認できる

【結論】水質汚濁防止法は「水を汚さないための最低限ルール」

水質汚濁防止法とは、工場や事業所から出る排水によって、川や海などの水環境を汚さないための、日本における水質汚染対策の基本となる法律です。「法律」と聞くと難しそうですが、考え方はとてもシンプルです。この法律は、「どんな設備から出た水を、どこまでなら流していいのか」という最低限のルールを決めています。

初心者がまず押さえるべきポイントは、次の3つです。細かい条文を覚える必要はありません。この3点を意識しておけば、水質汚濁防止法の全体像は十分つかめます。

  • どんな設備が対象になるのか
  • その水を流しても問題ないか
  • 決められたルールや基準を守っているか

そもそも、なぜ水質汚濁防止法が必要なの?

もし水質汚濁防止法がなかったら、工場や事業所は排水について明確なルールがない状態になります。そうなると、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 排水の基準が事業者ごとにバラバラになる
  • 処理が不十分な水が川や海に流れる
  • 水質悪化が広がっても、止める根拠がない
水質汚濁防止法が必要な理由

特に水の汚れは、一度広がると元に戻すのが難しいという特徴があります。川や海はつながっているため、一部の排水が広い地域に影響を与えることも少なくありません。

そこで国は、「ここまではOK、これ以上はダメ」という共通ルールを決め、水環境を守る仕組みとして水質汚濁防止法を整備しました。

この法律は、企業活動を止めるためのものではなく、安心して事業を続けるための共通の土台です。そう考えると、水質汚濁防止法は「守らされる法律」ではなく、社会全体を守るためのルールだと理解しやすくなります。

自分の会社は関係ある?まずは「対象かどうか」を確認

水質汚濁防止法について調べ始めたとき、多くの人が最初に思うのが、「うちの会社って、そもそも関係あるの?」という疑問です。

結論から言うと、すべての会社が対象になるわけではありません。

水質汚濁防止法の対象になるのはどんな事業?

水質汚濁防止法の対象事業

ポイントになるのは、法律のリストに載っている「特定施設」があるかどうかです。「水が汚れるかどうか」という見た目は関係ありません。例えば、大気の汚れを取る装置(廃ガス洗浄施設)や、研究所の洗浄流し台などは、排水が見た目にきれいでも「特定施設」として規制対象になります。

一方で、水をほとんど使わない事業や、汚れた水が出ない業務内容であれば、対象外になるケースもあります。自己判断せず、必ず「特定施設一覧(政令別表第一)」を確認しましょう。

迷ったらこの順でチェック

「自社が対象かどうか分からない…」という場合は、 次の3点を順番に確認してみてください。どれか一つでも当てはまれば、法律の対象になる可能性があります。

  • 法律の「特定施設リスト」にある設備か
  • 「有害物質」を使用・貯蔵しているか
  • 排水先はどこか
チェックリスト

👉 初心者向けワンポイント

「対象かどうか」は、自己判断で決め切らないことが重要です。「下水道だから関係ない」「水は汚れていない」という自己判断は禁物です。少しでも不安がある場合は、自治体の環境担当窓口に確認するだけで、無用なトラブルを防ぐことができます。

排水基準って何?初心者向けに超シンプル解説

「排水基準」と聞くと難しそうですが、考え方はとてもシンプルです。

排水基準とは、事業場から排出される水(排出水)について、「このレベルまでなら水を流してもOK。これを超えたらダメ」という汚れの上限ラインを数値で決めたものです。

水は見た目がきれいでも、目に見えない汚れや有害物質が含まれていることがあります。そのため、感覚では判断せず、数値で管理する仕組みが必要になります。

こうした基準は、川や海などの公共用水域や、私たちの生活環境を守るために設けられており、公害防止の観点から重要な役割を果たしています。

なぜ数値で決められているの?

水の汚れは、色やにおいだけでは正確に判断できません。そこで排水基準では、酸性・アルカリ性(pH)、水の汚れの量(有機物の量など)、油分や有害物質の濃度等、項目ごとに数値を決め、誰が見ても判断できるルールにしています。そのため、「ちゃんと処理されているかどうか」を客観的に確認することができます。

全国同じじゃない!ここが初心者の落とし穴

ここは特に注意が必要です。

排水基準は、国が決めた基準+自治体が決めた基準の2段構えになっています。そのため、「ネットで見た基準表を守っている→それだけで安心」とは限りません。地域によっては、国の基準よりさらに厳しい数値が設定されていることもあります。

初心者が取るべき行動はこれ

排水基準で迷ったら、次の対応をしておけば間違いありません。

  • 自治体の公式サイトで基準を確認する
  • 分からなければ環境担当窓口に問い合わせる

これだけで、「知らなかった」「勘違いしていた」といった初心者にありがちなトラブルを防ぐことができます。

排水基準は難しく見えますが、正しい基準を確認して守るそれだけを意識すれば十分です。

排水基準

届出とは?「工事着手の60日前」が絶対期限

80_届出

水質汚濁防止法では、特定のタイミングで役所に届出が必要になります。初心者が絶対に押さえるべきなのは、「工事を始める前」という期限です。

  • 新しく設備を設置しようとする場合:工事着手の60日前まで
  • 設備の構造や使い方を変えようとする場合:工事着手の60日前まで

設備を設置してしまってからでは「無届設置」という法令違反になります。「契約や着工の前に必ず相談・届出」が鉄則です。

下水道に流していれば安心?よくある勘違い

「下水道に流しているから、水質汚濁防止法は関係ないですよね?」これは初心者の方からとてもよく出る質問です。

結論から言うと、有害物質(洗剤の成分や薬品など)を使用・貯蔵する施設は、排水を全量下水道に流していても、水質汚濁防止法の届出と「構造基準」の遵守が義務付けられています。

これは、配管や床から有害物質が地下に染み込むのを防ぐためです。下水道接続でも、特定施設に該当すれば届出が必要です。

80_よくある勘違い

初心者が知っておくべき注意点3つ

水質汚濁防止法でつまずかないために、次の3点を意識しておくと安心です。

①自治体ルールを必ず確認する

実務では、法律そのものより自治体の条例や運用ルールが重要になることが多くあります。

「国の基準は守っているのに指摘された」というケースの多くは、自治体ルールの見落としが原因です。

②記録は「3年間保存」が法的義務

排水の水質測定結果や、施設の点検記録は、3年間の保存が法律で義務付けられています。立入検査の際、これらの記録がないと、直ちに指導や処分の対象となります。以下のような記録を残しておきましょう。

  • 測定結果
  • 管理状況
  • 異常時の対応

③迷ったら早めに相談する

水質汚濁防止法で一番のリスクは、自己判断で「たぶん大丈夫」と進めてしまうことです。少しでも不安があれば、自治体の環境担当窓口や専門業者に相談するだけで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ:水質汚濁防止法は「怖い法律」ではない

水質汚濁防止法は、条文を細かく覚えなければならない難しい法律ではありません。初心者の方がまず押さえておくべきなのは、次の点です。

  • 自社が水質汚濁防止法の対象になるかどうか
  • 排水に守るべき基準があるかどうか
  • 自治体ごとのルールや条例があるかどうか

このポイントを意識するだけで、「何から調べればいいか分からない」という状態からは確実に抜け出せます。

また、水質汚濁防止法でよくあるトラブルの多くは、「たぶん大丈夫だろう」という自己判断が原因です。少しでも不安がある場合は、自治体の環境担当窓口や専門業者に確認するだけで、後から慌てるリスクを大きく減らすことができます。

この記事は、はじめて水質汚濁防止法に触れる人が、全体像をつかむための超入門ガイドです。まずは「対象かどうか」「基準があるか」を確認し、必要に応じて詳しい情報へ進んでいきましょう。

水処理や排水処理でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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