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水処理コラム

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水処理に関する用語

溶存酸素とは?溶存酸素の重要性と溶存酸素量・濃度の測定方法

水処理 溶存酸素 濃度 サムネイル

溶存酸素(Dissolved Oxygen, DO)は、水中に溶けている酸素分子であり、水質管理や生態系の健康維持において非常に重要な役割を担っています。セイスイ工業では、仮設水処理プラントにおいても水中の溶存酸素量の管理を重要視しており、環境保護と水質改善に取り組んでいます。この記事では、溶存酸素の基本概念からその重要性、測定方法、変動要因、管理方法、さらに改善策について詳しく解説します。


👉 この記事でわかること

  • 溶存酸素(DO)とは何か|水質管理や水生生物にとって重要な理由
  • 溶存酸素量・濃度の測定方法と、水質状態を確認する基本的な考え方
  • 気温・季節・水質汚染など、溶存酸素が増減する主な要因と管理方法

溶存酸素とは何か?

溶存酸素は水中の酸素分子として存在し、魚類や微生物といった水中の生物にとっては呼吸に欠かせない要素です。また、溶存酸素は水質汚染の指標としても使われ、環境保護や水質改善の取り組みにおいても重要視されています。水温や水面、圧力といった環境条件により溶存酸素の量は変動し、水生生物の生存や生態系のバランスに影響を及ぼします。特に温暖化の影響で水温が上昇する夏季には、酸素の溶解度が低下しやすくなり、貧酸素化を引き起こすことがあります。このため、溶存酸素のモニタリングは水質管理と環境保護において欠かせない要素です。

溶存酸素

生態系と水質管理における重要性

溶存酸素は水生生物にとって不可欠な要素です。適切な溶存酸素量や濃度レベルを保つことで、生態系のバランスと健全な水質を維持することができます。酸素不足の環境では、魚や植物が十分に成長できず、生態系全体が悪影響を受けます。したがって、溶存酸素量や濃度レベルの維持は、水生生物の健康を守り、生態系のバランスを保つために重要です。

生態系と水質管理における重要性

溶存酸素の測定方法

溶存酸素の測定方法

溶存酸素の測定は、環境科学や水質管理において重要な役割を果たします。ウィンクラー法は伝統的な化学的測定法として広く用いられており、非常に精度が高いですが、手間がかかりリアルタイムでの測定が困難です。最近では、光学センサーや電気化学センサーなどの最新技術が導入され、溶存酸素の測定がより簡便かつ高精度になっています。これらのセンサー技術により、連続的でリアルタイムのデータ取得が可能となり、水質の変動をリアルタイムで追跡しやすくなっています。

溶存酸素量の変動要因

溶存酸素量の変動は水質に大きな影響を及ぼし、その原因を理解することは水環境の管理において極めて重要です。本セクションでは、自然界における変動要因と人間活動による影響を詳しく解説します。

自然界における変動:天候と季節の影響

天候や季節の変化は、自然界の溶存酸素量に大きな影響を与えます。気温や降水量が変わると、水中に溶ける酸素の量も変動し、生態系に影響を及ぼすからです。

例えば、夏季には気温が上昇し、水温も上がるため、溶存酸素量が減少します。一方、冬季には気温が低下し、水温も下がるため、溶存酸素量が増加します。また、大雨の後は陸から流れ込む有機物が増え、酸素消費量が増すことがあります。これにより、溶存酸素量が一時的に低下し、水生生物にストレスを与えることがあります。

天候や季節に応じた水質管理が、持続可能な生態系の維持に欠かせません。

天候と季節の影響

人間活動による影響:汚染源の削減と水質改善の取り組み

汚染源の削減と水質改善の取り組み

人間活動は溶存酸素レベルに多大な影響を与えますが、汚染源を削減し、水質改善に取り組むことが重要です。人間の生活や産業活動から排出される汚染物質や有機廃棄物が水中に入ると、溶存酸素の消費が増加し、生態系に悪影響を及ぼします。

例えば、工場排水や生活排水に含まれる有機物が分解される際に大量の酸素が消費され、溶存酸素レベルが低下します。これが、魚や他の水生生物にとって有害な環境を作り出します。有機物の分解過程では、微生物が酸素を消費して分解を進めるため、酸素の供給が追い付かない場合、酸欠状態が発生しやすくなります。これらの状況は、BOD(生物化学的酸素要求量)として計測され、水質汚濁の指標となります。

汚染源の削減や水質改善の取り組みにより、水中の溶存酸素レベルを適切に保つことができます。さらに、自然の力を利用した水質改善策として、植生を活用したバッファゾーンの設置や、河川や湖沼における植生の回復が挙げられます。これにより、植物の光合成によって酸素が供給され、水中の溶存酸素レベルが維持されることが期待されています。

持続可能な水質管理へのアプローチ

持続可能な水質管理には、自然のプロセスと人工的な介入を組み合わせた管理が求められます。水生植物による自然な酸素供給と、エアレーターや酸素供給装置などの人工的な酸素の添加を組み合わせることで、最適な水質管理が実現されます。例えば、水生植物による光合成とエアレーターの併用により、全体的な水中酸素濃度を高め、安定した生態系を維持することが可能です。

溶存酸素と人の健康

溶存酸素は、水中の生命にとって重要なだけでなく、人の健康にも深く関わっています。適正な溶存酸素量は、飲み水の安全性や健康維持に寄与します。水中の酸素濃度が一定以上であることは、微生物や有機物の分解過程を促進し、最適な水環境を保つために必要です。特に高温や汚染によって溶存酸素が減少すると、水生生物の生存が難しくなり、人間にも悪影響を及ぼします。したがって、溶存酸素のモニタリングと管理は、全体の健康状態の維持に不可欠です。

追加34_持続可能な水質管理へのアプローチ

結論

溶存酸素は水質管理や生態系の健康維持において極めて重要な指標です。適切な溶存酸素レベルを保つことで、健全な水環境を維持し、水生生物の健康を守ることができます。さらに、最新のセンサー技術や持続可能な水質管理のアプローチを活用することで、効果的な溶存酸素管理が可能となります。これにより、水質改善や持続可能な資源管理に役立つ情報を提供し、人々の健康と環境の保護に貢献します。

この記事の監修者

井本 謙一

セイスイ工業株式会社 代表取締役

水処理業界に長年携わり、仮設水処理設備の提案・運用支援・現場対応を統括。浄水場、下水処理場、工場排水処理、汚泥処理など幅広い案件に関わる。本記事では技術内容および業界情報の監修を担当。

1974年
創立
水処理専門企業
2,650件
達成
豊富な現場経験
2009年
代表就任
業績好調

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