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【事例05】製油所タンククリーニング時の排水処理事例(神奈川県)

油分を含んだ排水処理・タンククリーニング時の脱水処理

油分を含んだ汚泥を仮設含油除去プラントにより約1/5まで減容化

処理前 → 処理後
汚泥量14,000㎥ → 2,800㎥
汚泥濃度約10% → 約48%(含水率 約52%)

廃棄汚泥の削減により、従来のバキューム処理に比べ、

約1/2に    

処理費用を削減!  

※バキューム処理  バキュームカーにて、現地汚泥を移送し廃棄する方法。

【バキューム処理 概算費用】

処理汚泥量 14,000㎥ × 50,000円(運搬処分含む)

= 汚泥産廃処理費 約700,000,000円

【セイスイ処理 概算費用】

機材レンタル費 + 人件費 = 約25,000,000円
産廃処理費 2,800㎥(脱水ケーキ量) × 50,000円(産廃処理費・運搬費)

= 汚泥産廃処理費 約140,000,000円
汚泥処理費合計 約165,000,000円

現場状況

製油所内タンククリーニングの保守点検の際に、残っている油分廃水を液状のまま廃棄すると、

油分排水の産業廃棄物費用が非常に高額で、1㎥当たり50,000円程度かかる為、仮設含油除去プラントを利用しました。(写真1)

使用した脱水機(遠心分離機)はHS-500MWという機械で、これを3台使用しました。(写真2)

排水の性質とこの機械能力から、1時間当たり30㎥で製油所排水の脱水処理を行いました。

これを1日24時間稼働させ、1ヶ月半処理を行いました。

油分を含んだ原水(濃度10%)が以下の写真になります。(写真3)

原水は油分が多いため、ベントナイトを添加してから脱水機(遠心分離機)にて処理を行います。(写真4)

また 脱水処理を行う際、フィルタープレスを使用する場合も多くありますが、今回のように油分を大量に含んだ排水は脱水ができません。

油分を含んだ排水をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、排水の発生現場で仮設含油除去処理を行うことで、この現場の廃棄物の量は5分の1になりました。

脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約52%です。(写真5)

一方、処理水の回収率は99%以上と高い回収率となっています。(写真6)

脱水機(遠心分離機)を利用することで、連続運転(24h/日)が可能になっただけではなく、短期間での処理・省スペース設置を可能としました。