製油所の含油汚泥を浚渫処理!従来比較で処理費用が2/3、産廃量が1/6に!
ご相談内容
製油所内の最終放流池に含油汚泥が1,800㎥堆積していて、これ以上汚泥が増え続けると放流水の水質が悪化してしまうので困っている。
セイスイからのご提案
今回の汚泥は最終放流池(ガードベースン)に溜まった含油汚泥です。工場は稼働している為に常時排水が流れてくるので水を抜かずに台船によるポンプ浚渫と仮設水処理プラントでの2段階での処理を提案致しました。
製油所に堆積した含油汚泥を処理した結果、1/6まで減容化!
台船によるポンプ浚渫と仮設水処理プラントを稼動させることにより油を含んだ汚泥も問題なく処理し、そのまま廃棄してしまう方法に比べ廃棄物の量を1,800㎥から300㎥までと1/6にまで減容化できました。また、堆積した汚泥を除去したことにより、放流水が増加した際も放流基準を維持しながら放流できるようになりました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
1,800㎥
300㎥
1/6に減容化
汚泥濃度
約1%
約-%
含水率78%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
油を含む汚泥は、フィルター式の脱水機では処理が困難でした。また増産や設備改修で大量に発生する場合、処理能力不足や高コストが課題でした。 セイスイ工業の仮設水処理プラントは、24時間連続運転可能な脱水機(遠心分離機)を使用することで、油や有害物質を含む高濃度汚泥でも効率よく場内処理が可能です。汚泥の固液分離により大幅な減容化を実現するため、処理工程の短縮とコストダウンを同時に達成できます。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
今回の汚泥は最終放流池(ガードベースン)に溜まった含油汚泥です。製油所は稼働している為に常時排水が流れてくるので水を抜かずに台船によるポンプ浚渫と仮設水処理プラントでの2段階での処理を提案致しました。 まず、最終放流池に台船を浮かべてポンプを汚泥が溜まっているところまで沈めてから汚泥を送水します。汚泥は池全体にありますので台船を少しずつ移動させてはポンプで汚泥を除去していきます。送られてきた汚泥は汚泥貯留槽に溜めてから、2段階に分けて処理を行います。
1次処理
脱水機(遠心分離機)に送り水と固形物に分離します。脱水機(遠心分離機)はHS-600MWを使用し、1時間当たり15㎥で汚泥処理を行います。
2次処理
分離された処理水に油が混ざる事も想定し、凝集剤を使い油分を完全に取り除いた後、最終放流池に戻していきます。
製油所の設備改修時や急な増産により処理量が急激に増加し既設設備では処理が追い付かなくなった場合などをはじめ、その排水や汚泥に油や有害物、有機物が含まれていた時など、そのまま汚泥を短時間で水と固形物に分離し、廃棄物の総量削減、有害物の不溶化、経済性、施工性の向上など、従来には無かった画期的な工法です。
製油所に堆積した含油汚泥の処理方法詳細
仮設水処理システム概要図
処理前の様子
【写真】仮設水処理プラント全景
製油所内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】浚渫状況
【写真②】浚渫汚泥状況(濃度1%)
【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-600MW
【写真④】1次処理水状況
【写真⑤】凝集剤添加装置状況
最終放流池に台船を浮かべポンプで溜まっている汚泥を取り除いていきます。送られてきた汚泥の平均濃度は1%でした。最終放流池から汚泥貯留槽に送水されてきた汚泥は、1次処理として脱水機(遠心分離機)HS-600MWで固液分離していきます。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】2次処理水(分離された水)
2次処理で完全に油分を取り除いた後の処理水は最終放流池へ戻します。1次処理で発生した脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約78%です。