製油所のタンクに堆積した含油汚泥を処理!従来比較で処理費用が1/4、産廃量は1/5に!
ご相談内容
製油所内のタンクの保守点検に向けて、タンククリーニングを行いたいが、残っている油分を含む汚泥をそのまま廃棄すると油分廃水の産業廃棄物費用が非常に高額(1㎥当たり、50,000円程度)になってしまう。より低コストで行える方法を検討している。
セイスイからのご提案
仮設水処理プラントを設置し、汚泥に含油汚泥処理用の薬品(ベンナイト)を添加した上で、脱水機(遠心分離機)による脱水処理を提案致しました。
含油汚泥を仮設水処理で処理した結果、1/5に減容化!
仮設水処理プラントを24時間稼働させることで14,000㎥もの汚泥を1か月半で処理を完了させることができました。フィルタープレスで対応できない大量の油分を含んだ排水もセイスイ工業の仮設水処理処なら処理が可能です。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
14,000㎥
2,800㎥
1/5に減容化
汚泥濃度
約10%
約48%
含水率52%
処理費用
約7億
1億6,500万
1/4にコストダウン
■産廃量
■費用
従来技術との比較
油を含む汚泥は、フィルター式の脱水機では処理が困難でした。また増産や設備改修で大量に発生する場合、処理能力不足や高コストが課題でした。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、24時間連続運転可能な脱水機(遠心分離機)を使用することで、油や有害物質を含む高濃度汚泥でも効率よく場内処理が可能です。汚泥の固液分離により大幅な減容化を実現するため、処理工程の短縮とコストダウンを同時に達成できます。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
今回の現場では、製油所内のタンクに堆積した汚泥を処理する必要がありました。この汚泥には油分が含まれており、そのまま廃棄すると高額な産業廃棄物処理費が発生してしまいます。そこでセイスイ工業は、仮設水処理プラントを設置し、汚泥に含油汚泥処理用の薬品(ベンナイト)を添加した上で、遠心分離機による脱水処理を提案しました。
脱水機(遠心分離機)は、汚泥中の油分と水分を分離することができる装置です。今回は1時間当たり30㎥の処理能力を持つHS-500MWという機械を3台設置し、1日24時間の連続処理を行いました。1ヶ月半の全力運転の結果、タンク内の汚泥を安全かつ効率的に処理することができました。仮設水処理プラントと脱水機(遠心分離機)の導入により、高コストな産業廃棄物処理を大幅に削減するとともに、短期間での処理完了を実現することができました。
含油汚泥の処理方法詳細
仮設水処理システム概要図
処理前の様子
【写真】油分を含んだ原水(濃度10%)
汚泥に油分が含まれており、写真のような状況でした。
処理中の様子
【写真①】仮設水処理プラント
【写真②】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW×3台
【写真③】含油汚泥処理用の薬品、ベンナイトを添加
仮設水処理プラントを使用して、1日24時間稼働させ、1ヶ月半処理を行いました。原水は油分が多いため、ベントナイトを添加してから脱水機(遠心分離機)HS-500MW×3台にて処理を行います。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
油分を含んだ排水をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、排水の発生現場で仮設水処理を行うことで、この現場の廃棄物の量は1/5になりました。
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約52%です。一方、処理水(分離された水)の回収率は99%以上と高い回収率となっています。