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古代ローマの繁栄を支えた最古の下水道、クロアカ・マキシマを散策!

こんにちは!

今回は、古代ローマ文明の発展を支えた驚異的なインフラ技術、下水道「クロアカ・マキシマ(Cloaca Maxima)」を訪れたレポートをお届けします。

この下水道は、都市の衛生を守る公共施設としての役割を超え、古代ローマの繁栄を象徴する存在でもあります。何世紀にもわたり都市の快適な暮らしを支え、ローマ人の知恵と技術の結晶として、今もその歴史的価値を感じさせます。

ローマの街を巡りながら、この壮大な建造物がどのように都市の暮らしを形作ってきたのか、実際に見て感じたことをお伝えします!

クロアカ・マキシマ 対岸から

クロアカ・マキシマとは?

クロアカ・マキシマは、石やレンガを使って作られたアーチ型のトンネル構造で、非常に頑丈に設計されています。

最初は地上を流れる「開渠(かいきょ)」と呼ばれるふたのない水路として建設されていましたが、紀元前2世紀ごろに上部が覆われ、地下に埋められた「暗渠(あんきょ)」となりました。これにより、完全な地下下水道として機能するようになったのです。このアーチ型の構造のおかげで、下水道は高い耐久性を持ち、何世紀にもわたりその役割を果たし続けています。

クロアカ・マキシマ 昔の様子

クロアカ・マキシマ 昔の様子

クロアカ・マキシマ 2024年11月の様子

クロアカ・マキシマ

クロアカマキシマの排水システム

クロアカ・マキシマは、緩やかな傾斜をつけた構造で汚水を自然に流し、ローマ市内からテヴェレ川へ排出する仕組みが施されています。都市全体を縦横に貫く形で敷設され、複数の小型下水道が合流するよう設計されたこのシステムは、広範囲の住宅地や公共施設からの汚水を効率的に処理し、ローマ市民の生活環境を大きく改善しました。

汚水や排泄物は家庭や公共施設の小さな排水溝を経てクロアカ・マキシマに集まり、最終的にテヴェレ川へ排出されます。この仕組みにより、街中に汚水がたまることを防ぎ、悪臭や害虫の発生を抑え、伝染病のリスクを低減しました。こうしてクロアカ・マキシマは都市生活を支える象徴的なインフラとして、古代ローマの発展を支えました。

さらに、その耐久性と優れた設計により、約2500年経った現在でも一部が残されています。この下水道は古代ローマ人の卓越した土木技術を物語っており、現代の排水システムや都市インフラ整備にも影響を与える成功例として評価されています。

クロアカマキシマ 構造

実際に訪問してみて

コロッセオ駅からクロアカ・マキシマへ

クロアカ・マキシマの入り口の一部は、フォロ・ロマーノの近くにあります。冬の澄んだ空気の中、コロッセオ駅から歩いて10分ほどで到着しました。寒さを感じながらも、古代遺跡が立ち並ぶローマの街並みを歩くと、どこを見ても歴史を感じられて、散策そのものが楽しめました。

訪れた日は穏やかな冬晴れで、柔らかな陽射しが街を照らしていました。フォロ・ロマーノを眺めながら歩き、クロアカ・マキシマにたどり着くと、2500年前に作られた下水道が今もそこにあることに驚かされます。静かな街並みの中で、古代ローマの技術と日常の名残を間近に感じることができました。

コロッセオ

コロッセオ

フォロロマーノ

フォロロマーノ

古代ローマの技術と映画の舞台を巡る散策

クロアカ・マキシマの見学ポイントとして知られるのは、マルケッルス劇場やフォロ・ボアリウムの近くにある排水口です。石造りのアーチが印象的で、これが2500年以上も前に作られたと思うと、古代ローマの技術とその歴史の奥深さに驚かされます。同時に、こうした下水道が人々の暮らしを支えてきたことを改めて実感しました。

周辺にはアーチ状の橋があり、その近くには映画『ローマの休日』で有名な「真実の口」が設置されている教会もあります。せっかくなので私も立ち寄り、写真を撮影。古代と現代が交差するようなこの場所は、散策するだけでも素敵な時間を過ごすことができました。

クロアカマキシマ 周辺

クロアカマキシマ 周辺(テヴェレ川)

真実の口 外観

真実の口 外観

真実の口

真実の口

帰り道

帰り道

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