バイオマス発電所で木酢液化した燃料(木質ペレット)を排水処理できるCOD値とSS値まで仮設水処理プラントで低減

処理ポイント
課題
バイオマス発電所の燃料(木質ペレット)が発酵・酸化してサイロ内で自然発火。散水により鎮火したが、消火に使用した水が木質ペレットと合わさって燃料が木酢液となってしまった。このままでは排水できないため処理したい。
結果
原水(木酢液)から木質ペレットと水を分離し、分離水を放流するためにお客様が提示したCOD値とSS値より大幅に低減した。※COD値:化学的酸素要求量、SS値:浮遊物質量

原水

処理水
原水(木質ペレットが混合した木酢液)
COD値:100mg/L以下
SS値:500 mg/L以下
お客様ご要望の値
COD値:20mg/L以下
SS値:10mg/L以下
セイスイ工業処理後
COD値:10mg/L
SS値:0.5mg/L
仮説水処理プラント導入後の処理フロー

水質(原水➡Habuki処理水➡放流水)
- 緊急対応が求められたため、処理実施までの工程(計画・機材手配・設置・運転調整)を約1週間で終わらせた。
- まずは現場の木酢液を用いて薬品と曝気処理テストを実施。処理方法を3パターン提案してお客様にコストと処理結果を比較いただき処理方法を選定した。
- 設置した設備が正しく排水処理ができているか運転調整を行った後に、仮設水処理プラントの稼働を開始した。
- 薬剤を反応させるために薬剤反応槽で攪拌しながら薬剤を投入。処理水の性状が頻繁に変わるため、臨機応変に薬剤投入量を変えながら対処。
- 実際に処理を進めていくと、処理水の性状が頻繁に変わっていため、薬剤添加量を調整した。
- 結果的にお客様の要求仕様のCOD値とSS値より大幅に低減できた。