「汚染土壌分級システム」紹介ページを公開
■提案技術の背景
日本国内において、放射性セシウムを多く含んだ除去土壌や、工場跡地に多い重金属に汚染された土壌などがありますが、それらを処理するために、従来は湿式サイクロンなどにより粒径75μmで分級することで、75μm以下の重金属や放射性セシウムを最終処分してきました。しかし、重金属や放射性セシウムは微細な粘土粒子(特に20μm未満の微粒子)に多く吸着されているため、従来の75μmの分級から20μmの分級に変えることで、20μm以上の粗粒分を再生資材として利用することが可能となり、最終処分量の減容化が期待されます。
■提案技術の概要
従来のデカンタ型遠心分離機の用途は、1,000G以上の高い遠心力を発生させることで水と固体の分離に利用されていましたが、弊社が開発した技術は、デカンタ型遠心分離機を利用し、水中にある固体粒子分を設定した粒径で分級する技術です。この技術で重金属や放射性セシウムが吸着した土壌に対し、デカンタ形遠心分離機の分級点を粒径20μmに設定し、分級した20μm以上の粗粒分に対し複数回繰り返し分級を行います。それにより、20μm未満の微粒子(粘土分)に吸着した重金属や、放射性セシウムを分級した20μm以上の粗粒分から80%以上取り除くことができます。