セイスイ工業株式会社

水処理コラム

COLUMN

レポート

【土木業のSDGs、取り組み実態がレベル別で明らかに!】約7割が「取り組みの実施に至っていない」レベル「他の業務で忙しい」や「取り組むべき活動がわからない」などの課題が浮上

一方で、62.0%が取り組みを「加速・アップデートしていく必要性」を認識

 日本一の仮設水処理技術を持つ、セイスイ工業株式会社(本社:千葉市若葉区、代表取締役:井本謙一、以下 セイスイ工業、https://seisui-kk.com)は、土木業の経営者・役員100名に、土木業のSDGsの取り組みレベル調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。

【土木業のSDGs、取り組み実態がレベル別で明らかに!】約7割が「取り組みの実施に至っていない」レベル「他の業務で忙しい」や「取り組むべき活動がわからない」などの課題が浮上

調査概要

  • 調査概要:土木業のSDGsの取り組みレベル調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2023年2月9日〜同年2月14日
  • 有効回答:土木業の経営者・役員100名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。ん。

利用条件

1 情報の出典元として「セイスイ工業株式会社」の名前を明記してください。 2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。 URL:https://seisui-kk.com/

土木業の66.0%がSDGsの取り組み「実施できていない」実態

 「Q1.あなたのお勤め先で実施されているSDGsの取り組みは、どのように行われていますか。」(n=100)と質問したところ、「SDGsに関する情報収集や取り組みについて、一切着手できていない」が43.0%、「SDGsに関する情報収集や目標の策定段階であり、取り組みについては検討できていない」が17.0%という回答となりました。

土木業の66.0%がSDGsの取り組み「実施できていない」実態

  • レベル1|SDGsに関する情報収集や取り組みについて、一切着手できていない:43.0%
  • レベル2|SDGsに関する情報収集や目標の策定段階であり、取り組みについては検討できていない:17.0%
  • レベル3|設定した優先課題や目標を経営層に統合している段階で、取り組みの実施には至っていない:6.0%
  • レベル4|経営方針や事業内容に沿ったオリジナルのSDGsの取り組みを実際に行えている:6.0%
  • レベル5|目標を常に達成できており、達成状況に応じた取り組み内容のアップデートを行えている:3.0%
  • その他:8.0%
  • 答えられない/わからない:17.0%

取り組みを検討する上での課題、約3割が「他の業務で忙しく十分な時間を確保できない」や「自社が取り組むべき活動がわからない」と回答

 Q1で「SDGsに関する情報収集や取り組みについて、一切着手できていない」「SDGsに関する情報収集や目標の策定段階であり、取り組みについては検討できていない」「設定した優先課題や目標を経営層に統合している段階で、取り組みの実施には至っていない」と回答した方に、「Q2.SDGsの取り組みを検討する上での課題を教えてください。(複数回答)」(n=66)と質問したところ、「他の業務で忙しく十分な時間を確保できない」が28.8%、「自社が取り組むべき活動がわからない」が27.3%、「自社の事業がSDGsの目標にコミットしない」が24.2%という回答となりました。

取り組みを検討する上での課題、約3割が「他の業務で忙しく十分な時間を確保できない」や「自社が取り組むべき活動がわからない」と回答

  • 他の業務で忙しく十分な時間を確保できない:28.8%
  • 自社が取り組むべき活動がわからない:27.3%
  • 自社の事業がSDGsの目標にコミットしない:24.2%
  • 社内コミュニケーションに滞りがある:21.2%
  • 社内全体の理解を醸成できない:18.2%
  • 取り組みを行うための予算が確保できない:18.2%
  • 経営層の理解が得られない:3.0%
  • その他:1.5%
  • 特にない:13.6%
  • わからない/答えられない:1.5%

他にも「明確な数値目標」や「既に実践していることも多いが、表現の仕方がわからない」などの悩みも

 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、SDGsの取り組みを検討する上での課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=65)と質問したところ、「明確な数値目標」や「既に実践していることも多いが、表現の仕方がわからない」など43の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 60歳:明確な数値目標。
  • 64歳:既に実践していることも多いが、表現の仕方がわからない。
  • 39歳:取り組む意味がいまいち分からない。
  • 60歳:人材の配置が難しい。
  • 60歳:どの位の効果があるのか、漠然としてて判断できない。
  • 64歳:危機感がない。
  • 65歳:経営層から社員に至るまで、取り組みへの意識が低い。
  • 51歳:メリットをどう考えるか。

事業に関連する取り組みランキング、第1位は「作業現場での男女別のトイレ確保」、第2位は「廃棄物の削減」

 Q1で「経営方針や事業内容に沿ったオリジナルのSDGsの取り組みを実際に行えている」「目標を常に達成できており、達成状況に応じた取り組み内容のアップデートを行えている」と回答した方に、「Q4.あなたのお勤め先で、行っている事業に直接的に関連するSDGsの取り組みを教えてください。(複数回答)」(n=9)と質問したところ、「作業現場での男女別のトイレ確保」が66.7%、「廃棄物の削減」が55.6%、「性別・年齢にとらわれない雇用促進」が55.6%という回答となりました。

事業に関連する取り組みランキング、第1位は「作業現場での男女別のトイレ確保」、第2位は「廃棄物の削減」

  • 作業現場での男女別のトイレ確保:66.7%
  • 廃棄物の削減:55.6%
  • 性別・年齢にとらわれない雇用促進:55.6%
  • 汚染物質への対策:33.3%
  • DX推進やIoT活用による生産性の向上(NETIS認証技術の積極的活用等):33.3%
  • 災害対策のための技術向上:22.2%
  • 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの活用:0.0%
  • 省エネルギー住宅の建設:0.0%
  • 長期間住み続けられる家・建物づくり:0.0%
  • その他:0.0%
  • わからない/答えられない:22.2%

事業に直接的には関連しない取り組みランキング、第1位は「日雇い労働者を含めた全ての労働者に対する健康診断の受診」、第2位は「ビオトープ整備」

 Q1で「経営方針や事業内容に沿ったオリジナルのSDGsの取り組みを実際に行えている」「目標を常に達成できており、達成状況に応じた取り組み内容のアップデートを行えている」と回答した方に、「Q5.あなたのお勤め先で、行っている事業に直接的には関連しないSDGsの取り組みを教えてください。(複数回答)」(n=9)と質問したところ、「日雇い労働者を含めた全ての労働者に対する健康診断の受診」が44.4%、「ビオトープ整備」が33.3%という回答となりました。

事業に直接的には関連しない取り組みランキング、第1位は「日雇い労働者を含めた全ての労働者に対する健康診断の受診」、第2位は「ビオトープ整備」

  • 日雇い労働者を含めた全ての労働者に対する健康診断の受診:44.4%
  • ビオトープ整備:33.3%
  • 古民家再生プロジェクトの推進:22.2%
  • 植樹や地産地消による建材確保:22.2%
  • 子どもに対する大工教室の運営:22.2%
  • その他:0.0%
  • 特にない:22.2%
  • わからない/答えられない:11.1%

他にも「デジタルトランスフォーメーションの取り組み」や「ゴミの分別」などを行う企業も

 Q4、Q5で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q4、Q5で回答した以外に、お勤め先で行っているSDGsの取り組みがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=6)と質問したところ、「デジタルトランスフォーメーションの取り組み」や「ゴミの分別」など3の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 62歳:デジタルトランスフォーメーションの取り組み。
  • 55歳:ゴミの分別。
  • 51歳:社用車をハイブリッド車にしている。

実際にSDGsの取り組みを行う上での課題、3社に1社が「現場に浸透していない」と回答

 Q1で「経営方針や事業内容に沿ったオリジナルのSDGsの取り組みを実際に行えている」「目標を常に達成できており、達成状況に応じた取り組み内容のアップデートを行えている」と回答した方に、「Q7.あなたが、実際にSDGsの取り組みを行う上での課題を教えてください。(複数回答)」(n=9)と質問したところ、「現場に浸透していない」が33.3%、「効果測定を行えていない」が22.2%、「SDGsの取り組みを行う人材が不足している」が22.2%という回答となりました。

実際にSDGsの取り組みを行う上での課題、3社に1社が「現場に浸透していない」と回答

  • 現場に浸透していない:33.3%
  • 効果測定を行えていない:22.2%
  • SDGsの取り組みを行う人材が不足している:22.2%
  • 取り組み内容において他社との差別化ができない:11.1%
  • アップデートや継続するコストやリソースがない:0.0%
  • SDGsウォッシュになる危険性がある:0.0%
  • その他:0.0%
  • 特にない:22.2%
  • わからない/答えられない:11.1%

6割以上が「SDGsの取り組みを加速・アップデートしていく必要性」を実感

 「Q8.あなたは、土木業において、SDGsの取り組みを加速・アップデートしていく必要があると思いますか。」(n=100)と質問したところ、「非常にそう思う」が9.0%、「ややそう思う」が53.0%という回答となりました。

6割以上が「SDGsの取り組みを加速・アップデートしていく必要性」を実感

  • 非常にそう思う:9.0%
  • ややそう思う:53.0%
  • あまりそう思わない:25.0%
  • 全くそう思わない:5.0%
  • わからない/答えられない:8.0%

理由として約7割から「地域社会と大きく関わる産業だから」との声

 Q8で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q9.あなたが、土木業において、SDGsの取り組みを加速・アップデートしていく必要があると思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=62)と質問したところ、「地域社会と大きく関わる産業だから」が67.7%、「人手不足が叫ばれている産業だから」が50.0%、「環境問題に大きく関わる産業だから」が45.2%という回答となりました。

理由として約7割から「地域社会と大きく関わる産業だから」との声

  • 地域社会と大きく関わる産業だから:67.7%
  • 人手不足が叫ばれている産業だから:50.0%
  • 環境問題に大きく関わる産業だから:45.2%
  • 人の暮らしに直接的に影響がある産業だから:25.8%
  • 企業イメージの向上につながるから:19.4%
  • 新たなビジネスを生み出すチャンスの創出につながるから:4.8%
  • 製品、商品に付加価値をつけられるから:3.2%
  • CSRや広報活動につながるから:3.2%
  • ステークホルダーからの信頼が高まるから:3.2%
  • その他:0.0%
  • わからない/答えられない:0.0%

まとめ

 今回は、土木業の経営者・役員100名に、土木業のSDGsの取り組みレベル調査を実施しました。
土木業の事業に関連するSDGsへの取り組みランキングは、第2位が「廃棄物の削減」、第1位が「作業現場での男女別のトイレ確保」の結果となりました。

 一方で、土木業の66.0%がSDGsの取り組みを「実施できていない」実態が明らかになり、取り組みにおける課題を伺うと、「他の業務で忙しく十分な時間を確保できない」や「自社が取り組むべき活動がわからない」との声が多数挙がりました。課題の声が多いものの、土木業は地域社会と大きく関わる産業であると「SDGsの取り組みを加速・アップデートしていく必要性」を6割以上が実感していることが分かりました。

 今回の調査では、土木業のSDGsへの取り組みには大きな課題が残る結果となりました。主に、SDGsへの取り組み内容が不明確であることや事業自体に関連性を持たせられないことであることが伺えました。世間でSDGsという言葉が叫ばれるようになり、SDGsという単語や目的は広く認知されたことで、企業の責任としてSDGsへの取り組みが必須だと考えられるようになりました。一方で、何に取り組むべきなのか、事業と関連させられるのか、効果はどのように評価すればよいのか、など一言にSDGsへの取り組みといっても、着手するべき問題が山積みとなり、後回しになる実態が伺えました。専門知識や人員などのリソース不足の解消の必要はありますが、まずは事業に関係する排水や汚泥処理から環境問題への取り組みに関連させる方法を検討してみるのはいかがでしょうか。

世界的にも評価されるセイスイ工業のサステナビリティ

 セイスイ工業株式会社は、アラブ首長国連邦(UAE)が主催する世界的なアワード、第15回ザーイド・サステナビリティ賞に応募し、世界152カ国から4,538件の応募の中から審査の結果、移動式でカスタマイズ可能な仮設水処理プラント技術が持続可能なソリューションと評価され、ファイナリストに選出されました。

仮設水処理プラント

■ザーイド・サステナビリティ賞の概要(同賞のプレスリリースより抜粋)

UAE建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン氏の遺志を継ぎ、2008年にUAEの指導者によって設立された賞で、世界中の中小企業、非営利団体、高等学校の革新的でインパクトがあり、心を揺さぶる持続可能で人道的なソリューションを表彰するUAEの先駆的なグローバル・アワードです。問題の解決を加速させることに尽力する世界のパイオニアやイノベーターたちを認め、その功績を称えます。過去14年間で、96組織・団体の受賞者が誕生し、受賞者たちは、直接的・間接的に、世界で3億7000万人以上の人々の生活にプラスの影響を及ぼしてきました。

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