デカンタ型遠心分離機とは?基礎原理・特徴・活用シーンを解説

デカンタ型遠心分離機は、固体と液体が混ざった流体を遠心力によって連続的に分離する機器で、水処理現場において重要な役割を担っています。セイスイ工業では、このデカンタ型遠心分離機を仮設水処理プラントに採用しており、レンタル用として90台以上を保有しています。
デカンタ型遠心分離機は、産業用途をはじめ、工事現場や下水処理場、災害時など、さまざまな場面で発生する汚泥の減容化や分級に活用されています。迅速な設置が求められる現場でも対応しやすく、効率的な処理を実現できる点が大きな特長です。
本記事では、デカンタ型遠心分離機とはどのような機器なのか、基本原理や特徴、どのような現場で活用されているのかを、わかりやすく解説します。
目次
デカンタ型遠心分離機の基礎知識
デカンタ型遠心分離機とは?
デカンタ型遠心分離機とは、固体と液体が混ざった流体を、遠心力によって連続的に分離する機器です。主に汚泥処理や分級などに用いられ、水処理現場では重要な役割を担っています。
内部では、回転するドラムの中で遠心力が発生し、比重の違いによって固体と液体が分かれます。これにより、効率よく固液分離を行えることが大きな特長です。

どのような現場で使われるのか
デカンタ型遠心分離機は、下水処理場をはじめ、工事現場、産業排水の処理現場、災害時の応急対応など、さまざまな場面で活用されています。
特に、汚泥の減容化や分級が必要な現場や、既設設備だけでは対応が難しい場面で力を発揮します。短期間での対応が求められるケースでも導入しやすく、柔軟に活用できる点が特長です。
セイスイ工業での活用

セイスイ工業では、デカンタ型遠心分離機を仮設水処理プラントに採用しています。レンタル用として90台以上を保有しており、現場条件に応じた効率的な処理に対応しています。
設備故障時の代替処理や、工事に伴う一時的な汚泥処理、災害時の応急対応など、迅速な対応が求められる現場でも活用されています。必要なときに必要な期間だけ導入しやすい点も、大きな強みです。
デカンタ型遠心分離機の基本原理
遠心力で固体と液体を分離する仕組み
デカンタ型遠心分離機は、固体と液体が混ざった流体を、遠心力によって分離する装置です。投入された混合物は、高速で回転するドラムの中で強い遠心力を受け、比重の違いによって固体と液体に分かれます。
比重の大きい固体はドラムの内壁側に押し付けられ、比重の小さい液体は中心側に集まります。この仕組みにより、汚泥を効率よく固液分離できることが、デカンタ型遠心分離機の大きな特長です。

ドラムとスクリューコンベアの役割
デカンタ型遠心分離機は、主にドラムとスクリューコンベアで構成されています。ドラムは高速回転し、混合物に遠心力を与えて固体と液体を分離する役割を担います。
一方、ドラム内部にあるスクリューコンベアは、分離された固体を機内で移送し、排出口へ送り出す役割を持っています。液体は別の出口から排出されるため、装置の中で固体と液体が連続的に分けられる仕組みになっています。
連続処理できる理由
デカンタ型遠心分離機は、混合物の投入から分離、固体の排出、液体の排出までを連続して行えることが特長です。処理を途中で止めずに運転できるため、効率よく安定した処理が可能です。
特に、汚泥の発生量が多い現場や、短時間で処理を進めたい場面では、この連続処理の強みが活きます。現場での迅速な対応が求められる仮設水処理でも、デカンタ型遠心分離機が活用される理由の一つです。
デカンタ型遠心分離機の特徴
設置しやすく迅速に対応できる
デカンタ型遠心分離機の大きな特徴の一つは、現場に応じて導入しやすく、迅速に対応しやすいことです。特に、工事現場や設備トラブル時、災害時など、早急な処理が求められる場面では、この対応のしやすさが大きな強みになります。
短期間での設置や運用がしやすいため、既設設備だけでは対応が難しい場面でも、必要な処理をスムーズに進めやすくなります。

省スペースで柔軟に使える

デカンタ型遠心分離機は、比較的コンパクトな設計で、限られたスペースにも設置しやすい点が特長です。設置場所に制約がある現場でも導入しやすく、さまざまな条件に合わせて柔軟に活用できます。
また、セイスイ工業の仮設水処理プラントは、必要なときに必要な期間だけ使いやすいため、無駄な設備投資を抑えながら処理を実施することが可能です。
汚泥処理や分級に幅広く活用できる
デカンタ型遠心分離機は、汚泥の減容化や脱水、分級など、幅広い用途で活用されています。下水処理場や産業排水の処理現場だけでなく、工事現場や災害時の応急対応など、多様な場面で役立ちます。
このように、デカンタ型遠心分離機は、処理対象や現場条件に応じて柔軟に使えることが大きな特長です。効率的な固液分離が求められる場面で、幅広く力を発揮します。
デカンタ型遠心分離機を選ぶときのポイント
どのような現場に向いているか
デカンタ型遠心分離機は、固体と液体が混ざった流体を効率よく分離したい現場に向いています。特に、汚泥の減容化や分級が必要な場面、短時間で処理を進めたい場面で力を発揮します。
下水処理場、工事現場、産業排水の処理現場、災害時の応急対応など、処理対象や設置条件が現場ごとに異なる場合でも活用しやすい点が特長です。連続処理ができるため、処理量が多いケースにも対応しやすい機器です。

仮設水処理で活用される理由

仮設水処理では、限られた期間の中で、できるだけ早く処理体制を整えることが求められます。デカンタ型遠心分離機は、設置しやすく、連続して処理を行いやすいため、こうした現場に適しています。
また、限られたスペースにも導入しやすく、既設設備が使えない場合や、一時的に処理能力を補いたい場合にも活用しやすい点が強みです。必要なときに必要な期間だけ運用しやすいことも、仮設水処理で選ばれる理由の一つです。
次の記事:フィルタープレスとの比較
デカンタ型遠心分離機は、迅速な処理や連続運転に強みがある一方で、脱水機にはほかにもさまざまな方式があります。代表的なものの一つが、フィルタープレスです。
それぞれの機器には異なる特徴があり、現場条件や求める処理内容によって、適した選択肢は変わります。次の記事では、フィルタープレスとデカンタ型遠心分離機の違いや、性能面・コスト面での比較について詳しく解説します。
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