発電所にある重金属が付着した冷却塔充填剤の洗浄水も処理可能!処理費用の大幅削減に貢献!
ご相談内容
発電所内にある冷却塔の修繕工事を行う際に、長年使用していた充填剤(冷却フィン)を廃棄しなければならない。 しかし、充填剤には重金属が付着しており特別管理産業廃棄物という高額な処分費で出さなければならず産廃費用が3億かかる見込みと分かりコスト削減できる方法で処理をして欲しい。
セイスイからのご提案
冷却塔充填剤の重金属汚染物を、不溶化と脱水機(遠心分離)による脱水処理で安定化、洗浄水も回収して再生利用することで、資源循環と大幅なコストダウンを両立可能な、仮設水処理プラントを提案致しました。
重金属汚染物を処理した結果、コスト、産廃量ともに低減!
充填剤を洗浄し付着している重金属を除去する事で通常の産業廃棄物として廃棄する事が出来ました。また、重金属を含む洗浄水は不溶化した後に脱水処理をする事で廃棄物量を削減し、溶出重金属の固定化と汚泥の減容化により全体の廃棄物処理費用も大幅に削減する事が出来、トータルの処理コスト低減に加え、環境負荷低減を図ることができました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥濃度
約2.3%
約-%
含水率85%
処理費用
3億
9,000万
約1/2.5にコストダウン
■費用
従来技術との比較
従来は場外搬出に高額な産廃コストがかかるうえ、水処理設備も大掛かりになりがちでした。また、冷却塔の汚泥処理では、大量の汚泥と長期操業停止が課題でした。
セイスイ工業のコンパクトな仮設水処理プラントならば、省スペースでの設置と短時間処理が可能です。操業停止期間を最小限に抑え、損失を低減できます。
脱水機(遠心分離機)によって汚泥を水と固形物に分離することで、大幅な減容化と再資源化を実現。産廃コストも大きく削減できるため、処理効率と経済性の向上に貢献します。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
冷却塔充填剤の重金属汚染物を、不溶化と脱水機(遠心分離)による脱水処理で安定化、洗浄水も回収して再生利用することで、資源循環と大幅なコストダウンを両立可能な、仮設水処理プラントを提案致しました。
①
充填剤を洗浄して重金属を分離回収します。
②
充填剤に不溶化処理を実施し、洗浄水も不溶化処理します。
③
不溶化した固形物を脱水機(遠心分離機)MW-4で1時間当たり4㎥のスピードで固液分離します。
④
分離した水を洗浄水として再利用し、固形物のみを廃棄物として処理します。
冷却塔汚泥を、脱水機(遠心分離機)で固液分離することで大幅な減容化を実現する工法です。汚泥の濃縮から分離までフレキシブルに処理できる汎用プラントで、ゴミや砂分含有汚泥にも対応します。大量の冷却塔汚泥処理を可能にし、コストと作業性を改善して操業効率化に貢献します。
重金属汚染物の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】洗浄後の充填剤
【写真②】洗浄後の排水
洗浄した冷却塔の充填剤(冷却フィン)。洗浄した後に不溶化処理を行います。充填剤を洗浄した排水です。この排水には重金属が含まれていますので不溶化処理をしていきます。
処理中の様子
【写真①】反応槽の状況
【写真②】脱水機(遠心分離機)設置状況 MW-4
洗浄後の排水に不溶化剤を添加し攪拌しながら重金属と反応させます。今回使用した不溶化剤は凝集効果もあるため洗浄水に含まれた固形物を凝集させます。凝集した固形物は脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離し、今回使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理水(分離された水)は洗浄水として再利用され、脱水ケーキ(分離された固形物)は廃棄物として処分します。