解説動画を公開!下水処理場・浄水場での大量汚泥処理・設備トラブルに有効な「下水汚泥処理プラント」
従来工法と比べ廃棄物量80%削減、工期30%短縮など下水処理場における汚泥処理の「3大課題」を解決
セイスイ工業は、 汚泥を大量に処理する必要に迫られた下水処現場において、 脱水機(遠心分離機)を用いてその場で汚泥を短期間で水と固形物に分離することで、発生汚泥の大幅な減容化を図る仕組みをパッケージ化。2020年10月1日より「下水汚泥処理プラント」として提供開始しました。そして2020年12月12日よりプラント解説動画を公開しました。下水処理場や浄水場における水処理設備のトラブル発生時や想定以上の汚泥発生時に、このプラントを使うことで廃棄物の総量削減と経済性の向上が見込めます。
セイスイ工業の「下水汚泥処理プラント」の特長
下水処理場・浄水場における水処理の諸課題を解決します。
1.処理コスト圧縮
従来、産業廃棄物処理していた汚泥を、現場にて固形物と水に分離脱水。脱水減容化することで処理コストを最大80%削減できます。
2.工期期間の短縮
急な設備トラブルでも仮設水処理プラントで迅速に対応。連続的に汚泥を分離脱水する事で、従来技術に比べ工期を最大30%短縮します。
3.環境保全
産業廃棄物として処分されていた水を分離することにより、経済性の向上だけではなく地球環境への負荷の抑制が図れます。
処理フローについて
従来工法では、し渣分が多い場合は、し渣がホースに詰まりバキューム処理で汚泥を吸引する事ができない、高濃度のために一般的なポンプでは送水できない、廃棄物量が膨大になり費用が高額になるなどの問題がありました。本プラントは、し渣分や砂分が多い場合にも、脱水機(遠心分離機)、し渣除去機(ロータマット)、砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)、特殊なポンプなどを用いて一連の処理を連続して行えるようにプラント化しています。
適用事例「消化槽汚泥処理」
消化槽を撤去する際に槽内に堆積している汚泥6,000立方メートルを処理したいが、髪の毛や繊維物を含むし渣、ゴミ・砂などが多く含まれており、当初計画していた汚泥処理方法では処理できない状況でした。それに対し、仮設汚泥減容化プラントを3か月稼動させることにより、髪の毛や繊維物を含むし渣・ゴミ・砂などを含んだ汚泥を問題なく処理することに成功。そのまま廃棄してしまう方法に比べ、廃棄物の量を大幅に減容化でき、一方で、処理水の回収率は98%以上と非常に不純物の少ない水になりました。
※バキューム処理は汚泥を2倍希釈した場合の処理量と仮定しています。
※脱水ケーキの含水率は汚泥の性状により変わります。含水率が高い程、廃棄物量も増えてきます。
NETIS登録技術
セイスイ工業の「下水汚泥処理プラント」の基礎技術は国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」データベースに登録されています。
NETISについて
NETIS(ネティス:新技術情報提供システム)とは、国土交通省によって運営されている、民間企業等により開発された新技術にかかわる情報を、共有及び提供するためのデータベースです。優れた技術を持つ企業をサポートし、さらなる新技術開発を促進することを目的としています。 新技術にかかわる情報が分類されているため全国の地方整備局や工事事務所で共有しやすく、国や地方自治体が行う公共事業全般にも積極的に利用されています。NETISに登録された技術を使うことで、国や地方自治体が発注元となる公共工事に際し、工事成績評定での加点の対象となります。
今後の展開
セイスイ工業では、「下水汚泥処理プラント」を、全国の下水処理場・浄水場に対し迅速に展開する体制を整え、施設の安定稼働と、地域の環境保全に貢献してまいります。