【土木業のコスト削減、どれだけ取り組みできている?】コスト削減の取り組み、64.7%が実施できていない実態 理由は「従業員の意識が低い」「運用人材がいない」
〜2023年度は「外注費」や「消耗品費」を削減していく意向〜
日本一の仮設水処理技術を持つ、セイスイ工業株式会社(本社:千葉市若葉区、代表取締役:井本謙一、以下 セイスイ工業は、土木業の経営者・役員102名を対象に、土木業のコスト削減に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
調査概要
- 調査概要:土木業のコスト削減に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー(R)」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年2月20日〜同年2月22日
- 有効回答:土木業の経営者・役員102名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
継続的なコスト削減の取り組み、64.7%が「できていない」と回答
「Q1.あなたの会社では、継続的なコスト削減の取り組みができていますか。」(n=102)と質問したところ、「あまりできていない」が55.9%、「全くできていない」が8.8%という回答となりました。
- かなりできている:2.0%
- ややできている:26.5%
- あまりできていない:55.9%
- 全くできていない:8.8%
- わからない/答えられない:6.9%
コスト削減ができている企業の削減率、「10%未満」が62.1%で最多
Q1で「かなりできている」「ややできている」と回答した方に、「Q2.前年度と比較して、どれほどのコスト削減ができていますか。」(n=29)と質問したところ、「10%未満」が62.1%、「10%~20%未満」が27.6%という回答となりました。
- 10%未満:62.1%
- 10%~20%未満:27.6%
- 20%~30%未満:10.3%
- 30%~40%未満:0.0%
- 40%~50%未満:0.0%
- 50%以上:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
コスト削減ができている企業が注力している取り組み、「工事工程の見直し・改善」が58.6%、「資材ロスの削減」が44.8%
Q1で「かなりできている」「ややできている」と回答した方に、「Q3.あなたの会社で注力している、コスト削減の取り組みを教えてください。(複数回答)」(n=29)と質問したところ、「工事工程の見直し・改善」が58.6%、「資材ロスの削減」が44.8%、「節電・節水意識の浸透」が34.5%という回答となりました。
- 工事工程の見直し・改善:58.6%
- 資材ロスの削減:44.8%
- 節電・節水意識の浸透:34.5%
- 廃棄物量の削減:31.0%
- 安価な資材の調達:27.6%
- 運搬作業の削減:13.8%
- 構法の積極的な見直し・改善:10.3%
- 仮設材の使い回し・中古材の活用:10.3%
- 現場作業の機械化:10.3%
- 水資源の再利用:0.0%
- 業務のアウトソーシング:0.0%
- 工事管理システムなどのDXツールの活用:0.0%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:3.4%
その他に「労務費の効率化」や「ペーパーレス化」などの取り組みも
Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、あなたの会社で注力している、コスト削減の取り組みがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=28)と質問したところ、「労務費の効率化」や「ペーパーレス化」など17の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 60歳:燃料費 電気代の削減。
- 65歳:労務費の効率化。
- 43歳:ペーパーレス化。
- 47歳:全てにおいて無駄を削減。
- 64歳:残業規制。
- 64歳:仮設工法などコスト軽減を積極的に実施している。
コスト削減の取り組みができていない理由、「従業員の意識が低いから」が42.4%、「運用人材がいないから」が40.9%
Q1で「あまりできていない」「全くできていない」と回答した方に、「Q5.コスト削減の取り組みができていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=66)と質問したところ、「従業員の意識が低いから」が42.4%、「運用人材がいないから」が40.9%、「忙しくて時間や工数が不足しているから」が25.8%という回答となりました。
- 従業員の意識が低いから:42.4%
- 運用人材がいないから:40.9%
- 忙しくて時間や工数が不足しているから:25.8%
- 何から始めて良いかわからないから:22.7%
- 生産性低下などのリスクが心配だから:16.7%
- 削減余地のある費用がわからないから:10.6%
- 取り組みのための予算がないから:7.6%
- コスト削減の必要性を感じないから:4.5%
- その他:1.5%
- わからない/答えられない:6.1%
「削る部分があまりない」や「リーダーシップの不在」などの理由も
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、コスト削減の取り組みができていない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=62)と質問したところ、「削る部分があまりない」や「リーダーシップの不在」など33の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 64歳:オーナー社長が会社組織を理解していないから。
- 37歳:値上げばかりでコストは増える一方だから。
- 59歳:削る部分があまりない。
- 55歳:役員、社員のコスト削減の意識の低さ。
- 47歳:具体的に何から始めるべきか、費用対効果も不明。
- 63歳:リーダーシップの不在。
2023年度に削減していきたいコスト、「外注費」が32.4%、「消耗品費」が28.4%
「Q7.2023年度は、どのような費用に関してコストを削減していきたいですか。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「外注費」が32.4%、「消耗品費」が28.4%、「燃料費」が27.5%という回答となりました。
- 外注費:32.4%
- 消耗品費:28.4%
- 燃料費:27.5%
- 原材料費:23.5%
- 人件費:21.6%
- 水道光熱費:18.6%
- 設備費:16.7%
- 交通費:15.7%
- 通信費:11.8%
- 賃料:8.8%
- 広告宣伝費:4.9%
- 採用・教育費:3.9%
- 研究開発費:1.0%
- その他:1.0%
- 特にない:10.8%
- わからない/答えられない:3.9%
コスト削減による増益以外のメリット、「経営の安定化」が62.1%で最多
「Q8.コスト削減を行うことで、企業の増益以外に期待するメリットを教えてください。(複数回答)」(n=87)と質問したところ、「経営の安定化」が62.1%、「工期短縮や生産性の向上」が35.6%、「品質の向上」が17.2%という回答となりました。
- 経営の安定化:62.1%
- 工期短縮や生産性の向上:35.6%
- 品質の向上:17.2%
- 企業イメージの向上:12.6%
- 新規事業・開発への注力:11.5%
- DXの推進:6.9%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:5.7%
「社会からの信用」や「従業員への還元」などのメリットにも期待の声
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、コスト削減を行うことで、企業の増益以外に期待するメリットがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=82)と質問したところ、「社会からの信用」や「従業員への還元」など39の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 60歳:働き方改革の推進。
- 52歳:社会からの信用。
- 47歳:従業員への還元。
- 39歳:運用資金の調達。
- 55歳:コスト削減によって皆が知恵をだし生産性をあげる。
- 47歳:大きく捉えると、ひいては社会貢献にも繋がっていくのではないか。
- 49歳:従業員のスキルUP。
まとめ
今回は、土木業の経営者・役員102名を対象に、土木業のコスト削減に関する実態調査を実施いたしました。
まず、64.7%が「継続的なコスト削減の取り組み」を実施できておらず、その背景には、「従業員の意識が低いから」や「運用人材がいないから」などが理由になっていることが分かりました。一方で、コスト削減の取り組みができている企業は、「工事工程の見直し・改善」や「資材ロスの削減」に積極的に取り組んでいることが判明しました。また、2023年度のコスト管理に関しては、「外注費」や「消耗品費」を筆頭に、年々高騰を続けている「燃料費」や「原材料費」などを削減する意向を示しました。そして、コスト削減に関しては、企業の損益以外にも経営の安定化に繋がると考えている傾向が強いことが明らかとなりました。
今回の調査では、経営の安定化や生産性向上に繋がると分かっていても、コスト削減の取り組みを具体的に実施できていないケースが多いことが分かりました。土木業の経営者が、円高や原材料費高騰の煽りを受けている中で、コスト管理は厳しさを増しており、従業員の意識を高め、遂行力の高い運用人材を確保することが、経営を安定させる鍵と言えるのではないでしょうか。
世界的にも評価されるセイスイ工業のサステナビリティ
セイスイ工業株式会社は、アラブ首長国連邦(UAE)が主催する世界的なアワード、第15回ザーイド・サステナビリティ賞に応募し、世界152カ国から4,538件の応募の中から審査の結果、移動式でカスタマイズ可能な仮設水処理プラント技術が持続可能なソリューションと評価され、ファイナリストに選出されました。
■ザーイド・サステナビリティ賞の概要(同賞のプレスリリースより抜粋)
UAE建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン氏の遺志を継ぎ、2008年にUAEの指導者によって設立された賞で、世界中の中小企業、非営利団体、高等学校の革新的でインパクトがあり、心を揺さぶる持続可能で人道的なソリューションを表彰するUAEの先駆的なグローバル・アワードです。問題の解決を加速させることに尽力する世界のパイオニアやイノベーターたちを認め、その功績を称えます。過去14年間で、96組織・団体の受賞者が誕生し、受賞者たちは、直接的・間接的に、世界で3億7000万人以上の人々の生活にプラスの影響を及ぼしてきました。
■SDGsの取り組みに貢献するセイスイ工業の仮説水処理とは
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