セイスイ工業株式会社

水処理コラム

COLUMN

レポート

【NETIS認定技術、土木業の活用実態とは?】活用している企業はわずか3割程度という結果に 未活用企業からは「詳しい人材がいない」「役立つ技術がない」との声

〜「工期短縮」「品質向上」などで活用企業の8割がNETIS認定技術に満足〜

 日本一の仮設水処理技術を持つ、セイスイ工業株式会社(本社:千葉市若葉区、代表取締役:井本謙一、以下 セイスイ工業、https://seisui-kk.com)は、土木業の経営者・役員100名を対象に、土木業におけるNETISの活用実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。

【NETIS認定技術、土木業の活用実態とは?】活用している企業はわずか3割程度という結果に 未活用企業からは「詳しい人材がいない」「役立つ技術がない」との声

調査概要

  • 調査概要:土木業におけるNETISの活用実態調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2023年4月4日〜同年4月10日
  • 有効回答:土木業の経営者・役員100名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

利用条件

1 情報の出典元として「セイスイ工業株式会社」の名前を明記してください。 2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。 URL:https://seisui-kk.com/

NETIS認定技術の活用経験があるのは、わずか3割程度

 「Q1.あなたの会社では、NETIS(新技術活用情報システム)認定された技術をどの程度活用していますか。」(n=100)と質問したところ、「案件の度に活用している」が5.0%、「毎度ではないが活用している」が15.0%という回答となりました。

NETIS認定技術の活用経験があるのは、わずか3割程度

  • 案件の度に活用している:5.0%
  • 毎度ではないが活用している:15.0%
  • 現在は活用していないが、活用したことはある:12.0%
  • 活用したことはない:27.0%
  • そもそもNETISについてよく知らない:33.0%
  • わからない/答えられない:8.0%

NETIS認定技術を活用したことがない理由、「案件に役立つ技術があまりないから」が25.9%、「NETISに詳しい人材がいないから」が22.2%

 Q1で「活用したことはない」と回答した方に、「Q2.あなたの会社で、NETIS認定された技術を活用していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=27)と質問したところ、「案件に役立つ技術があまりないから」が25.9%、「NETISに詳しい人材がいないから」が22.2%という回答となりました。

NETIS認定技術を活用したことがない理由、「案件に役立つ技術があまりないから」が25.9%、「NETISに詳しい人材がいないから」が22.2%

  • 案件に役立つ技術があまりないから:25.9%
  • NETISに詳しい人材がいないから:22.2%
  • 技術導入までのステップがわからないから:18.5%
  • NETISページの見方がわからないから:7.4%
  • 既存技術よりもコストが高いと思うから:7.4%
  • 新しい技術に対する不信感があるから:3.7%
  • その他:3.7%
  • わからない/答えられない:29.6%

「社員が理解していない」や「特に必要性を感じていない」などの理由も

 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、あなたの会社で、NETIS認定された技術を活用していない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=19)と質問したところ、「社員が理解していない」や「特に必要性を感じていない」など14の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 56歳:ほとんどの社員が理解していない。
  • 65歳:今、特に必要性を感じていない。
  • 49歳:国交省の仕事をしてないから。
  • 55歳:まだよく理解していないから。

NETIS認定技術を活用する際の検討者、「業者側」が75.0%で最多

 Q1で「案件の度に活用している」「毎度ではないが活用している」と回答した方に、「Q4.NETIS認定された技術を活用する際の、検討者を教えてください。」(n=20)と質問したところ、「発注側」が5.0%、「業者側」が75.0%という回答となりました。

NETIS認定技術を活用する際の検討者、「業者側」が75.0%で最多

  • 発注側:5.0%
  • 業者側:75.0%
  • 発注側と業者側の両方:10.0%
  • その他:5.0%

     ー63歳:建設コンサルタント

  • わからない/答えられない:5.0%

NETIS認定技術の満足度、8割が「高い」と回答

 Q1で「案件の度に活用している」「毎度ではないが活用している」と回答した方に、「Q5.NETIS認定された技術の満足度について教えてください。」(n=20)と質問したところ、「非常に高い」が5.0%、「やや高い」が75.0%という回答となりました。

NETIS認定技術の満足度、8割が「高い」と回答

  • 非常に高い:5.0%
  • やや高い:75.0%
  • あまり高くない:15.0%
  • 全く高くない:0.0%
  • わからない/答えられない:5.0%

NETIS認定技術の活用メリット、半数から「工期の短縮」や「品質・安全面の向上」の声

 Q1で「案件の度に活用している」「毎度ではないが活用している」と回答した方に、「Q6.あなたが感じる、NETIS認定された技術を活用することによるメリットを教えてください。(複数回答)」(n=20)と質問したところ、「工期を短縮できる」が50.0%、「品質・安全面の向上につながる」が50.0%、「コストカットにつながる」が35.0%という回答となりました。

NETIS認定技術の活用メリット、半数から「工期の短縮」や「品質・安全面の向上」の声

  • 工期を短縮できる:50.0%
  • 品質・安全面の向上につながる:50.0%
  • コストカットにつながる:35.0%
  • 公共工事の入札時に加点評価がつく:30.0%
  • 人手不足に対応できる:30.0%
  • その他:5.0%
  • わからない/答えられない:10.0%

「建設コンサルタント業での受注で、総合評価の点数となる」や「社会的信用を得られる環境対策になる」などのメリットも実感

 Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、NETIS認定された技術を活用することによるメリットがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=18)と質問したところ、「建設コンサルタント業での受注で、総合評価の点数となる」や「社会的信用を得られる環境対策になる」など14の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 65歳:建設コンサルタント業での受注で、総合評価の点数となる。
  • 60歳:人的手間の軽減。
  • 45歳:社会的信用を得られる環境対策になる。
  • 64歳:評価が上がる。

NETISの副次的効果として「企業イメージの向上」「ブランディング」などが浮上

 Q1で「活用したことはない」「そもそもNETISについてよく知らない」以外を回答した方に、「Q8.NETIS認定された技術を活用することによって、どのような副次的効果を期待しますか。(複数回答)」(n=32)と質問したところ、「企業イメージの向上」が31.2%、「最先端技術を活用する企業としてのブランディング」が25.0%という回答となりました。

NETISの副次的効果として「企業イメージの向上」「ブランディング」などが浮上

  • 企業イメージの向上:31.2%
  • 最先端技術を活用する企業としてのブランディング:25.0%
  • 従業員のモチベーション向上:25.0%
  • SDGsへの貢献:15.6%
  • 求職者数の増加:6.2%
  • その他:3.1%
  • 特にない:31.2%
  • わからない/答えられない:6.2%

「会社の格が上がる」や「職員の意識改革」などの副次的効果も

 Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、NETIS認定された技術を活用することによって期待する副次的効果があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=30)と質問したところ、「会社の格が上がる」や「職員の意識改革」など15の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 65歳:会社の格が上がる。
  • 64歳:職員の意識改革。
  • 62歳:環境重視のリニューアル系の事業展開していく上で有力なサポート(主に宣伝)になると考えた。
  • 64歳:自社の技術が認定された経験もあり、技術者の意欲が向上している。

まとめ

 今回は、土木業の経営者・役員100名を対象に、土木業におけるNETISの活用実態調査を実施しました。

 まず、NETIS認定技術の活用経験がある土木業の経営者はわずか3割程度で、33.0%は「NETISについてよく知らない」と回答しました。未活用の企業にその理由を尋ねたところ、「案件に役立つ技術があまりないから」や「NETISに詳しい人材がいないから」などの回答が得られました。続いて、活用経験のある企業にNETIS認証技術の満足度について聞いたところ、8割が「満足度の高さ」を実感していることが分かりました。そして、NETIS認定技術を活用するメリットに関しては、「工期の短縮」や「費用の節減」、「品質や安全面の向上」などが浮上しました。その他にも、副次的な効果として、「企業イメージの向上」や「ブランディング」に期待が寄せられていることが明らかとなりました。

 今回の調査では、土木業におけるNETISに関する理解不足と未活用の実態が伺えました。一方で、NETIS技術の満足度は高く、多くのメリットがあるだけでなく、ブランディングやモチベーション向上などの副次的な効果にも期待できることが判明しました。本調査結果から、NETIS認定された技術についての理解を深め、活用することは、土木業において業務の効率化や品質を向上するために必要になってくると言えるのではないでしょうか。

NETIS登録 セイスイ工業の仮設水処理

旧調査17_20230425_NETIS登録仮設水処理

セイスイ工業の「土木泥水再利用システム」は、経済性・効率性・環境保全の面での革新性が認められ、2020年5月に国土交通省の新技術提供システム(通称NETIS)データベースに登録されました。


■仮設水処理とは

仮設水処理とは、水処理施設を仮設で用意して現場で稼働させていくやり方です。常設の水処理施設を作れば維持管理費がかかりますが、仮設であればレンタル費用だけで済みます。

常設の水処理施設で修理を行う場合、修理箇所だけを仮設水処理でカバーすれば、工場の稼働を止めないで作業が行えるほか、災害があってたくさんの水処理を余儀なくされた場合も、仮設水処理で一時的に処理能力を高められ、事が済めばお役御免。

あくまでも仮設なので、何か問題が生じた際に用いることにはなりますが、困った時に力強くサポートしてくれる救世主であることは間違いありません。

関連記事

【災害時の下水処理停止、あなたの自治体は大丈夫?】自治体職員の84.5%がリスクを認識、一方で十分な備えがあるのはわずか19.4%。過去5年で約半数が機能停止を経験
【災害時の下水処理停止、あなたの自治体は大丈夫?】自治体職員の84.5%がリスクを認識、一方で十分な備えがあるのはわずか19.4%。過去5年で約半数が機能停止を経験
【2025年の下水道管破損事故が浮き彫りにした自治体インフラの危機】72.6%の自治体職員が下水道事故リスクを「高い」と認識 約8割が緊急対応を実施するも、4割近くが予算不足に直面
【2025年の下水道管破損事故が浮き彫りにした自治体インフラの危機】72.6%の自治体職員が下水道事故リスクを「高い」と認識 約8割が緊急対応を実施するも、4割近くが予算不足に直面
【土木・建設業】汚泥処理業務担当者の9割以上が「汚泥処理の重要性」を実感!現場での汚泥処理方法、「バキュームカー」「仮設水処理設備」がともに42.2%
【土木・建設業】汚泥処理業務担当者の9割以上が「汚泥処理の重要性」を実感!現場での汚泥処理方法、「バキュームカー」「仮設水処理設備」がともに42.2%

こんなことできる?

どのくらいかかる?

まずはお気軽に ご相談ください!

簡単な質問のみでも、 どのようなことでもご連絡ください。 お困り事を解決していく お手伝いをいたします。ご相談ください!

どう処理したらいいかわからない...

数々の現場経験から 最適な処理方法をご提案!

現場や原水状況や濃度など 具体的な内容をヒヤリングさせていただければ 最適なプランをご提案します!

レンタル機器の手配から プラント提案できるのはセイスイだけ!

お急ぎの方は こちらから!

受付時間 9:00 〜 17:30 /土(隔週)・日・祝日除く

提案する男性
提案する女性