設備担当者が知るべき水処理に関する単語集

水処理の現場で使用される専門用語をまとめています。設備ご担当者の間では良く使用される単語を取り上げているので、特に異動したての方や入社したての方の業界に関する勉強の用途でお使いいただければと思います。また、業界内で最新の単語もピックアップしますので、情報収集にもお使いください。

界面活性剤

界面活性剤とは、物質の境(界面)に作用して、性質を変化させる物質です。界面活性剤は界面張力を下げ、浸透させやすくする浸透作用、粉を液体に分散させることができる分散作用や、本来混ざり合わない水と油を混ざるようにする乳化などの特殊な作用を持つため、家庭から産業まで、さまざまな用途に使用されています。しかし、排水処理の観点からみると、界面活性剤が液体に含まれることで、発泡や凝固不良、CODを引き上げてしまうなどの問題を発生させるため、気をつけなければならない物質です。また、界面活性剤は人工の物質であるため、生物化学的処理法では水処理が極めて難しく、難分解性であるため、水中に残留しやすいというデメリットが存在します。